バッタ達には随分と年の離れた弟がいる。バッタ達の父親への未練など、ちっともなかったのに、彼の誕生を知った時には、自分でも理解できない程動揺し、落ち込み、泣き暮れた。家族崩壊の決定的証であり、最早戻りようがないことの決定打のように思えたのかもしれない。バッタ達が別の家族にも所属する事実を容赦なく叩きつけられた思いがしたのかもしれない。
当時ボルドーに住んでいたパピーとマミーが、生まれたばかりのバッタ達の弟に病院に会いに行くので、上京。バッタ達も一緒に連れて行くということで、我が家に立ち寄った時のことは、今でも覚えている。扉を開けると、赤ちゃん誕生の嬉しさに興奮し、かつ、孫たち3人に会えることで嬉しさにはち切れんばかりの二人が立っていた。
バッタ達が出て行った、誰もいない家で、どう過ごしたのか、そんなことはもう覚えていない。嬉しそうなパピーとマミーが扉を開けると立っていた、その瞬間だけが脳裏に焼き付けられている。
いつのことだったか、パスポートを忘れたか、何かの問題で、海外に遊びに行くパパとバッタ達一行のもとに、空港まで行ったことがある。その時初めてバッタ達の別の家族と会ったのだが、弟君はとってもキュートで、まるで映画の「ホームアローン」のケビンのようだった。一切のわだかまりなく、心から可愛いと思い、抱きしめたものだった。
2週間に一度の週末と、バカンスの半分を一緒に過ごしたからだろうか。パパの思いがちゃんと子供に伝わったからだろうか。つまり、父親の教育のお陰だからなのだろうか。彼らは本当に仲良し兄弟で、週に一回時間を決めて、兄弟チャットをしている。
ついこの間も、弟君の誕プレとかで、皆で遊園地、パークアステリクスに繰り出していた。早朝出発なので、前日は皆で我が家に泊り、翌朝早く起きて、これまたワイワイと皆でサンドイッチを作って、長女バッタの運転で、我が家のクリオに楽しそうに乗り込んで出掛けていった。
そんな彼らを見ながら、バッタ達を大いに頼もしく思い、なんていい子達に育ったのだろうかと、妙に悦に浸ってしまう。
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