2022年6月19日日曜日

猛暑に熱々のクミンの香り豊かなブリックを頬張る

 




末娘バッタが週末に帰ってくるなり、ブリックが食べたいとリクエストする。この暑さの中で、ブリック?と思わなくもないが、食事のリクエスト程嬉しいものはなく、いつだって張り切ってしまう。


息子バッタだと、こうはいかない。何故か彼はママに遠慮するのか、ママが作るものなら何でも美味しいという、いわば、どうでもいいよとのメッセージに受け取りかねない姿勢を貫く。それは彼の優しさであって、実は何を作ろうかと既にアイディアがあって、材料も揃っている場合が往々にしてあるので、それであれば料理人の意思を尊重する、というもの。


長女バッタは、やや複雑。時々菜食主義者になってみたり、お腹の調子が悪いからとスキップしたりする。好き嫌いはないし、のんびりマイペースで食べるが、ちゃんと美味しく食べてくれるので問題はないが、料理の相談をするには、なんとなく物足りなさを感じてしまう。


だから、末娘バッタが好き勝手なことを言ってくれると、料理人としては嬉しくてしょうがない。


しかし、猛暑の中、煮えたぎったような熱風が入らないようにと窓を閉め切っているのに、火に油を注ぐかのようにブリックを作るとは。まあ、チュニジアの眩しい太陽の光に思いを馳せ、乾燥した空気と真っ青な空を思い描いて、クミンの香りをたっぷりと効かせて作ろうではないか。


先ずジャガイモを茹で、その間に玉ねぎをみじん切りにする。マッシュポテトを作り、ツナ缶をほぐし入れ、塩コショウ、そしてクミンをたっぷりと入れる。せっかくだからと、マッシュルームのみじん切りもたっぷり入れる。


ブリックの皮に円くおき、真ん中に卵をそっと割り落とす。皮を二つ折りにし、水溶き小麦粉で回りをしめらせ、封をする。うっかりしていたが、我が家にはオリーブのエクストラバージンしか置いていない。勿体ないとの思いが過るが、ままよ。たっぷりと鍋にとり、オイルを熱し、そこにするりとブリックを滑りこませる。じゅわじゅわと心地よい音が聞こえて、暑い中にも香ばしさでキッチンが豊かな楽しさに溢れ始める。


目を丸くして、固唾を飲んで末娘バッタと息子バッタがブリックが揚がる様子を見ている。卵に十分火が通り、それでも半熟の状態が理想。相変わらずの欲張りで、ポテトの量が多かったかもしれないが、なかなかどうして美味しそうじゃないか。


さあ、熱いところを食べてちょうだい。ボナペティ!



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