2021年3月12日金曜日

手作りタラマ初挑戦

 



友人宅で出張シェフをすることに。

この夏から日本法人の代表として駐在することがほぼ確定しており、早速日本語の勉強も始めたという。料理も日本料理なら何でも嬉しいとのこと。

家庭的なものにしようか。

牛蒡のきんぴら、茄子の煮びたし、ほうれん草のおひたし、五目御飯、そして、鶏の照り焼き。

随分と悩みながらも、手に入る食材を考えつつ、選び出す。

味醂を切らしていたので、近所の八百屋さん立ち寄り、味醂と新鮮な野菜を調達。そして、つい、鮮魚コーナーを覗いてしまう。活きの良い鯛が銀色の鱗を光らせて行儀よく並んでいる。ふとみると、顎が剣のように鋭いカジキ、青色の斑点が綺麗なアオブダイが鎮座している。レストランが閉鎖している中で、一体誰が買うのだろうか。そして、

と、鱸に一目惚れ。鶏の照り焼きはまた別の機会にして、今日は鱸の塩焼きにしよう。

3人分ならと、やや小ぶりの鱸を差し出されるが、それよりも一回り大きな、上品な顔立ちの鱸を指し示す。鱗を落として、内臓を処理してもらうようにお願いする。すると、しばらくして、

「マダム、卵はどうしますか?」

どうやら子持ちだったらしい。

もちろん、包んでもらう。

かなり大きく立派な卵の様子。生姜を利かせた醤油で甘辛く煮ようか。いやいや。もう一ひねり欲しいところ。そうだ、タラマを手作りしてはどうだろう。




そうとなったら、家に勇んで帰ってきて、タラマのレシピを検索し、各種検討してみる。多くのレシピは魚の卵の燻製を使っていて、生の卵からのものはない。ふと、日本語で検索してみると、幾つかヒットする。そして、なんと、我が料理の師匠、「fleur de sel (塩の華)」さんのブログ記事が見つかる。流石お師匠様。港町にお住まいで、魚介類がお好きとなれば、タラマも手作りされていて当然か。

「fleur de sel」さんが推薦するレシピに間違いはない。何を作っても、本当に美味しくできてしまうのだもの。昨日のココナツフランも「fleur de sel」さんがレシピをアップしていないか、早速確認しなければなるまい。見た目はこんがり美味しそうでも、実は想像とは大いにかけ離れた味と口当たりで、非常にがっくりとしてしまっていた。

それにしても不思議なご縁。なぜって、既に今朝は「fleur de sel」さんのブログを拝見し、鰯のファルシーケーキを作る予定にしていたのだから。

とにかくも、タラマに初挑戦。

かくして、純和風とはすっかりとかけ離れてしまったが、なかなかどうして、やめられない止まらない、カリリと焼いたバゲットにぴったりの、ワインの肴、タラマペーストが出来上がる。ワインが大好きな友人夫婦も大喜びするに違うまい。




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皆さんからのコメント楽しみにしています

2 件のコメント:

  1. 照れてしまう様な心温かいご紹介有難う御座います。私もブログ休んだり復活したりこの一月程も。次女側の孫2人2週間預かりてんやわんや。それに加えコロナ疲れでまた怠けていてふと書こうかなと思った朝貴方からのコメントが届きました。去年時折お伺いして長いお休み取っていらっしゃるのだなー と思っていました。。お帰りなさい。とても嬉しく思い全部拝見しました。

    下のココナッツのお菓子美味しそうですね。油分が入っていなくとてもヘルシー。作ってみたいです。先日リコタチーズでかなり似たようなケーキ焼きました。オレンジ風味だったけれど。
    長女の娘もグルテンが駄目。その他にもかなりのタブーがあり我が家に滞在した時にはこれも駄目あれも駄目。長いリストに疲れ長女に料理して貰いました。
    と言うわけではないけれど我が家の戸棚も同じような材料で一杯です。お米の種類も同じです。

    偶然なのですが昨日生きの良い鰡を見つけ此れは長女が家の前で我が家の友人の釣り名人と釣っていた懐かしいお魚。主人と2人で大きすぎるけれどまあ良いか と購入。大きな卵が入っていて嬉しくなりました。
    私もタラモにしようかな?

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  2. fleur de selさん!
    早速のコメント、ありがとうございます💛 お孫さんたちも、毎日どんどん大きくなり、目一杯遊びたい時期なのでしょうね。バカンスにおばあちゃまのところに行く幸せ。美味しいものを沢山作ってもらい、海辺の散歩、いいですね。楽しく、にぎやかな様子が目に浮かびます。
    鰯のファルシー、若者に大人気でした。コリアンダーの香りが好きな子達で嬉しいです。
    どうぞ素敵な日曜日をお過ごしください。

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