建築家、安藤忠雄氏がフランスの歴史的建造物に息吹を吹き込み、過去、現在、そして未来の時間の糸を結んだ空間を訪れる。バッタ達からの母の日のプレゼント。家族皆で訪れようとの粋な計らいだったが、あいにく企画者の長女バッタは大学の仲間とのイベントで参加できず、試験が終わっていると思っていた末娘バッタも、入場券の時間ぴったりに今回の試験シリーズの最後、数学の口頭試問の出番と重なってしまった。
かくして、息子バッタと二人となるところだったが、親友夫婦を誘い、総勢4人での訪問となった。
ワクチンパスポート反対デモ行進がにぎやかなルーブル美術館のあるリボリ通りを抜け、18世紀に穀物取引所として設計、建築され、1889年のパリ万博の際にガラスのドームが加えられ再構築された旧商品取引所にたどり着く。白亜のファサードが美しい。コリント風の円柱と豪華な入口は、再建築の際のもの。
建物の中は大きな円形ドームの天井からの光が輪になって壁画に陰影をもたらしている。幾何学的でありながら、優雅さを醸し出していて、19世紀の天井画の魅力と自然に絡み合っている。
過去、現在、そして未来。
建物に入った際には曇りがちだったが、外では夏の陽射しが戻ったのか、天窓からの太陽光が濃い陰影を壁に投げかけ、突然に印象が変わってしまう。時間の流れを感じることができる空間に圧倒されてしまう。
時を忘れて、時を感じる。
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