このところ蔦の除去の作業が延々と続いている。
前庭にある純白で甘い芳香を放つ花房が楽しみなリラの木の下が、蔦の棲家となってしまっていた。ここ数日は集中して除去作業にいそしむが、堅強な地下茎とのバトルに苦しんでいる。
蔦はチャレンジがお好きときている。
対象物に絡みつく性癖がある。それが小石であったり、コンクリートであったり、木の根っこであったり、相手にお構いなしに絡みついてくる。そして、ぎゅっと締め付けて離さない。
地面に蔓延る姿のみを除去しても、地下茎が残っていれば、そこから再び目を覚まし、新たな繁殖力で我が世とばかりに触手を伸ばし、辺り一面に蔓延ってしまう。
だから、徹底的に土を掘り起こし、地下茎を除去しようともがく。そして、そこに落とし穴がある。
がしがしと土を掘り起こし、根っこを引っこ抜いているうちに、大きな根っこにぶち当たる。遂に!観念しろよ、とばかりに勢いつけて周りを掘り起こし、鍬を噛ませ、てこの原理でよいしょっとばかりに持ち上げる。
途中でぽきりと折れながらも、大蛇のようなこげ茶の図太い根っこが姿を現した。
え?待って。
どうも蔦の根の親分とは思えない折れ方に、先ずぎくりとする。そして、そこから放たれた芳香に戸惑う。
まさか、リラの根っこではあるまいか。
蔦が不敵に笑っている。
嗚呼、往生際が悪い蔦め。連れ合いを求めているのか。いや、これは新たなる私へのチャレンジ。
そのチャレンジ、受けて立とうじゃあないか!
かくして、蔦との格闘が再開する。
にほんブログ村
↑ クリックして応援していただけると嬉しいです
皆さんからのコメント楽しみにしています
0 件のコメント:
コメントを投稿