2021年3月27日土曜日

可能性というドア

 





分かっちゃいるけど、そう簡単にはいかない。

嘗てバッタ達のバイオリンの練習を見ていて、素直さこそが習得、上達の王道であることは身に染みて分かっている。ましてや、私自身、教師から指摘されたことを素直に受け入れ、練習に組み入れることさえできていたら、どんなにかアルトが上達したろうのに。


自分なりに頑張った時に限って、残念ながら批判や指摘は受け入れにくい。分かっているよ、でも、難しいんだよ、との気持ちが先に出てしまう。


お料理にしてもそう。ちょっとしたことでも、例えば包丁の先で切るのか、真ん中で切るのか、人参の千切りを作る際、先ずは人参をどう切るのか、チャーハンを作る際に入れる具の大きさや切り方といったことであっても、特に今やろうとしている時にアドバイスをされると、反抗したくなる自分に戸惑ってしまう。


せっかく良い方法を教えてくれているのだから、素直に聞けばよいのに。頭で分かっていても、引っかかってしまう。これでいいじゃない、と。


「ああ、そうだよね。本当だわ!ありがとう。」


そう言って、素直にアドバイスを受け入れれば、新しい方法が学べるし、すべてがスムーズにいくと思われるのに現実はそうはならない。


いつだって理屈があり、理由があり、説明があり、他からの意見は聞き入れない、そんなシステムが出来上がってしまっているようにさえ思われる。


バカげた話ではないか。もったいない。


どんな小さな、簡単なことでも、先ずは受け入れる癖からつけてみようか。


そうしたら、可能性という色んなドアが開いてくるかもしれない。




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