2015年9月22日火曜日

我が家の天からの恵






毎年レインクロード、ミラベル、クエッチと天からの贈り物を授かる我が家の庭だが、今年は、どうもぱっとしない。それでもラズベリーはたっぷりと採れたし、優雅な朝食を彩ってくれてはいた。

ただ、ここ数年、せっかく採りたてのフレッシュな果物に恵まれながら、口にすると発疹が出てしまい、一生分の果物を食べてしまったからなのか、火を通さなければ食べられない体質になってしまっていた。それが、不思議なことに、スーパーで買った果物は平気なのに、である。我が家の庭の果物は、虫を寄りつけないような特殊な液でも出しているのだろうかと思ってしまう。

そして、その発疹に長女バッタも悩んでいると知った時の驚き。また、逆に、息子バッタと末娘バッタは全く発疹が出ないことが分かった時の驚き。

いずれにせよ、今年はその発疹に悩まされることなく、また、今回こそは大丈夫に違いないとフレッシュな果物を口にしようかとのハムレットの悩みに苦しむことなく、なんとなく物足りない夏が過ぎて行った。


9月に入り、庭の奥に真っ赤に染まる林檎の実を見つける。手に抱えられない程嬉々として収獲し、林檎タルトにしようと思いつく。薄いスライスをしながら、幾つか味見もする。林檎の木が実をつけるようになって三年目。去年は小さい実ながら、我が家の林檎かと思うと、感慨もひとしおで味わっていた。今年は随分立派な大きさになっている。瑞々しく、甘過ぎず、上品な味ににんまり。

そして、まさかのまさか、夜中に発疹で目覚める。
林檎?まさか?
トロピカルフルーツなら分からなくもないが、何故、健康に最高の果物の代名詞のような林檎を食べて発疹が出るのか。林檎なら、幼い時から齧っていたではないか。大好きな果物の一つ。
ひょっとして、本当に我が家の庭で収獲された果物だからなのだろうか。それ程新鮮なものは口にしてはいけない何かがあるのか。しっかり水洗いすれば良いのか。

何とも信じ難いが、我が身が現実を直視しろと主張している。
もぎ立てのフルーツを口にすることはハシタナイ行為なのか。こうもひ弱になったのか。

それよりも、人間はかくも学習しないものなのか。赤い発疹の痒みを堪えながら項垂れる。


そのうち、胡桃やヘーゼルナッツの収穫が始まる。
今度こそは口にしまい。

無農薬、一切手を掛けていない天からの恵ながら、何が問題なのだろう。
うらめしくも不思議な思いで、真っ赤な林檎を見つめる。





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皆さんからのコメント楽しみにしています




2 件のコメント:

  1. ポッサム25/9/15 13:11

    素敵なお庭があるご様子、いいですね。
    アレルギーのことなんですが、実はわたしも11、2歳の頃、リンゴを食べると唇と舌がはれてしまうようになりました。それがいつしか、キウィもだめ、桃もだめ、メロンも苺もだめ、と数年経たずとして、柑橘類とバナナ以外は全部食べられなくなってしまいました。(涙)お医者さんに話しても、大きな病気であるわけではないので「どうしてでしょうね」ですまされていました。
    およそ20年経った頃、「ちょっと果物をデッサンしよう」と、桃、杏などをお皿に盛って描いていました。とってもいい香りがして、アレルギーのことを恐れながら1つ食べてみました。。。なんともありません。もう1つ。ん、いける。。。結局完食。
    それ以来、今ではどんな果物でも大丈夫なんですよ。うちの庭になるプラムも食べ放題です。あの20年間のいつ頃、アレルギーがなくなっていたのか、いまでは知る由もありません。
    クッカバラさんのアレルギーが一日も早く治ることをお祈りします。新鮮な果物を食べられないのはつらいですものね。

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  2. ポッサムさん、今日は。コメントありがとうございます。

    林檎を食べてアレルギー反応が出た後で、色んな果物でアレルギーが出てしまったんですね。それなのに、いつの間にか体質改善ができていて、今は何でもOKなんて、素晴らしいです。素敵な体験談を教えてくださってありがとうございます。

    オーストラリアに行くと治るのかしら、なんて。

    ポッサムさんのいらっしゃるところは、段々と夏に向かって暑くなっているのでしょうか。こちらは秋に向かっています。暑さ寒さも彼岸まで。本当に、その様です。
    どうぞまたぜひコメントをお寄せください。

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