2021年8月31日火曜日

最高の笑顔になる赤パプリカのフムス

 





今日は何を作ろうかな、と思った時に必ず覗くブログの一つがアメリカ南部の台所。まず写真が素晴らしく、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、とっても美味しそう。お料理にまつわるエピソードや材料について丁寧に紹介しつつ、お料理の手順も写真付きで解説してくれている。


Yuvuzela亭のレパートリーに加わったものも数多い。レモンライスが最初の出会い。我が家にいつでもある材料で簡単に出来るし、香りよし、味よし、で満足度が非常に高い一品。


毎回覗くたびに、是非作りたいと思ってしまう。一つの料理を見ると、類似の品を3つも提示してくれるところが痒い所に手が届く感があって非常にありがたい。


いつか作りたい、との思いが、いつの間にか、絶対に作りたい、に変化するのに時間はかからない。


そういうわけで昨夕はゴマペーストのタヒニを切らしていたので散歩がてらBIOのスーパーに買いに出掛ける。赤のパプリカは丁度先日買ったばかり。乾燥ひよこ豆は朝からたっぷりの水に浸してある。


精製された真っ白なタヒニ、半分精製された薄茶のタヒニ、無精製のこげ茶のタヒニ。タヒニも様々。メーカーによって量も値段も違う。新鮮さが一番だろうから、量が少なめの無精製のこげ茶のタヒニに決定。グラムあたりの値段は他に比べて高いのは、量が少ないためなのだろうか。


実はこれが大当たり。フムスを作る時に蓋を開けて、ちょっと味見をしたところ、滋養たっぷりの自然な美味しさ。もちろん味などついている筈がなく、胡麻の味。


ひよこ豆を茹でている傍で赤のパプリカを直火で焼く。せっかちな性分なので、ちょっと焦げ付いたところで、引き上げてしまったので皮むきがちょっと大変になってしまう。


茹でたひよこ豆、皮を剥いてみじん切りをしたパプリカをブレーダーで撹拌。そこにタヒニを入れ、オリーブオイルを入れて新たに撹拌。塩で味付けし、パプリカで色付けをする。カイエンヌで辛みを添える。


赤パプリカフムスの出来上がり。


田舎パンと一緒にいただく。にんまり!しあわせ。


アメリカ南部の台所さん、ありがとうございます!



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2021年8月30日月曜日

ロバの背中

 





あまり日本の道路では見掛けないもので、フランスの道路に良くあるものの一つが横断歩道の手前の起伏。いわゆる、ロバの背中。スピードを出して走行してしまうと、車が大きくジャンプしてしまう。結果、速度も落ちる。しかし、それは危険な運転の場合。ロバの背中があると分かれば、ぎゅっと速度を絞って優しく運行する。そうすれば、何のことは無く車体もそう大きく上下せずに済む。


ちょっとした慣れとテクニックを要するが、スピードをうんと抑えれば良いだけのことではある。ただ車は急には止まれないし、注意が別のところにいっている時もある。


このロバの背中をちょっとでも上下に車体を動かして超えようものなら、息子バッタからブーイングが起こる。本当にうるさく、こちらに確かに非があるものだから余計嫌になってしまう。いつの日か、彼が運転する時にはちょっとでもミスしたら大騒ぎをしてあげようと思っていた。


そして、その日は意外にあっけなくやってきた。昨年運転免許を取得したばかりの息子バッタ、春先は非常に慎重に運転をしていた。それがつい先日、息子バッタの運転で買い物に行った帰りのこと、ロバの背中を元気に突破して車が見事に上下した。


ほらね。ちょっと気が抜いた時など、やっちゃうでしょ。そんな思いでにたりとしていたところ、「ここのロバの背中は設計がなっていない」と言うから驚いてしまった。まさか、そうくるとは!


さすがに道路の設計ミスを指摘するとは思っていなかったので、一瞬固まってしまった。言ってから、本人も自分の言い分を恥ずかしく思ったのだろう。呆れつつも笑ってしまった私につられて照れ笑い。


まったくね。絶対自分に非があることを認めない国民性、なんて言われているが、そうなんだなあと我が子ながら呆れてしまう。しかし家庭での躾を棚に上げ、学校教育に起因すると思ってしまうのだから、私自身が相当染まってしまっているのかもしれない。


いやいや。一緒に笑ったのだから、まあ、いいとするか。


ね、運転ってなかなか思うようにスムーズにいかないでしょ。そのうち、車のせいにされるだろうけど、それは当たらずと雖も遠からず。それよりも、お互い大切に乗ろうね。



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2021年8月29日日曜日

いつでも帰れる場所

 






急にチーズを食べると喉に痛みが出るようになり、血液検査の結果、牛乳はダメだし、ヘーゼルナッツもダメとなった末娘バッタ。林檎も加熱しないとアウト。

ところがこのリスト、どうも発展途上というから驚いてしまう。食べてみて、体が異常を伝えたら早速リストに追加すべし、とのこと。一体、なんだってこんなことになってしまったのだろう。

「桃もダメになってきた。」

そう悲痛な表情で伝えられたのが数日前。そうか。林檎と桃は同じバラ科。ということは、いつの日かサクランボ、杏、梨、苺なんかもリスト入りする運命なのか。

加熱すれば喉に痛みはでないというので、桃タルトを作ることにする。

ちょっと硬めの白桃、黄桃を選び、綺麗な模様ができるようにタルト皿にセット。ケーキ生地を流し込んで焼く。甘い香りがキッチンを満たすが、どうも感じがでない。フレッシュでジューシーな桃が食べられないなんて。もぎたてはプレミアムには最早ならない時代なのか。

息子バッタからはサブレ生地の方が良かったと言われ、長女バッタからはシンプルな桃タルトが好きと言われたが、製作者としてはまずまずの出来栄えではないかとそこそこ満足。肝心の末娘バッタが友達と遊びに出掛けてしまったので、なんだか物足りないが、まあ仕方あるまい。


遂に新学期開始となりキャンパス近くの学生寮に出掛ける日、末娘バッタが「お家の方が好きだよぉん。」と言うので笑ってしまった。つられて末娘バッタも笑い、二人で身をよじって笑い合う。彼女ときたら家でじっとしていた試しがない。家に帰って来たと思っても、いつだって友達と予定を立てて出掛けて行ってしまう。

まあね。尾羽打ち枯らした時にはいつでも戻っておいで。何かあったら帰ることが出来る場所が家なんだから。さあ、行っておいで。





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2021年8月27日金曜日

南国の太陽の申し子プルーンとアーモンドを散りばめた子羊のタジン鍋

 




旦那の日本駐在が決まって、すぐにパリ近郊の住居を賃貸し、ノルマンディーにあるセカンドハウスに引っ越していった親友夫婦。ビザが下りないと大騒ぎしていたものの、仕事関係だからと旦那のビザは下り、先週一人日本に飛び立っていった。

ビザが下りないことには日本に行けない彼女は、取り敢えずは仕事を続けているものの、ノルマンディーからのリモートワークとなり、かつモチベーションはゼロ。せめて週一だけでもオフィスに顔を出すと言って、一晩我が家の客人となる。


何を作ってもてなそうか。もうすぐ日本に行く彼女に、日本食はないだろう。そうだ、タジン鍋にしよう。彼女がモロッコに旅行した時にタジン鍋を買ってきてくれ、以来我が家ではとても重宝している。たっぷりのプルーンとアーモンドが入った一品にしよう。


大きめの玉ねぎ2個をみじん切りにし、タジン鍋で炒め、愉快な音と食欲を刺激する香りがキッチンを満たし始めたら、ブロックに切ったラムを入れる。お肉の両面に焼き色が付き始めた頃にみじん切りにしたニンニク、生姜をたっぷり入れ、クミンシード、シナモン、サフランを入れ香りと色を付ける。塩コショウも忘れない。お肉がひたひたになる程度に水を注ぎ蓋をして小一時間中火で煮る。


時々鍋が焦げ付かないか見てみるが、なんともぐつぐつ感が程良い。適当なところで人参を入れ一緒に煮上げ、緑茶でぷっくらと戻したプルーンをふんだんに入れる。最後にからりと炒めたアーモンドを入れ、一煮立ちさせる。


クスクスも忘れずにハーブを効かせて作っておく。


皆がテーブルに揃って、おしゃべりがにぎやかなところに、ぐつぐつ楽しい音をたて続けているタジン鍋を持っていく。蓋をぱっと開けると湯気が立ち上がり、誰もが最高の笑顔になって幸せ感で大いに満たされる。


さあ、今宵は大いに飲んで、食べて、楽しく過ごそうじゃないか。タジン鍋がそうぐつぐつつぶやく。



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2021年8月26日木曜日

蝸牛

 




でんでんに コップ取られて もらひ水


カタツムリ 一粒ほどの 愛らしさ


かたつむり 家出をしたら なめくじか


泣かないで 家にお帰り なめくじよ



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2021年8月25日水曜日

朝の太陽

 





朝の光を全身に浴びたくて早起きをする。

朝の太陽には何かがある。人を突き動かす何かがある。

太陽の光が届いていない場所には未だ夜の名残が感じられ、ゆるやかにオレンジ色の光で覆われる時を待っている。

待ちきれない鳥たちが我先にと騒ぎ出し静寂を破ると、それを合図に一日が始まる。





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2021年8月22日日曜日

お返しのお返し

 




真向いにお住いのマダムに、ちょっとしたデザートを作ると味見にどうぞ、とお裾分けをしている。お一人なので一人分なのだが、あっという感動をもたらすような演出を心掛けている。

たくさんの薔薇の花びらを散らしたお皿に一切れのチョコレートケーキ、薔薇の蕾を飾りにしたババロア。その時々で、琵琶の葉、月桂樹の葉、ラベンダーの花、卯の花、リラの花など庭の旬を取り入れる。


そして、時に茶色の紙袋に入れて、時にきらきらの包装紙に包んで手渡す。


マダムはお返しにと、バッタ達が皆揃っていて未だ小さい時には、お得意のジャンボカスタードプリンを焼いてくれる時があった。最近は出身地南仏はアジャンの名産、プルーンのシロップ漬け。これがぽってりとして美味しいことこの上ない。


そして、最近、マダムもなんと演出をするようになったのだから驚いてしまう。この間はピンクの薔薇を刺した小洒落た紙袋に入れてくれた。今回は、グラスをゴールドの紙で包み、その上にパッションフルーツの花が刺してあった。グラスの中はアジャンのプルーンのシロップ漬け。


パッションフルーツと言えば、まさにお裾分けに伺った時、オレンジ色の実をひょいひょいと捥いで手渡してくれたのだが、その時に惜しげもなく枝をぐいぐいと引っ張ったものだから、長い枝が地べたに落ちてしまった。


その枝を頂戴し家に持ってきてよく見ると、たくさんの蕾をぶらさげている。慌てて花瓶に入れてテーブルの飾りにしていたところ、なんと花を咲かせてくれたからびっくりしてしまった。


思いがけず素晴らしいプレゼントをいただいてしまった。このお返しを、またいずれしないと。お返しのお返し。こんなに楽しいことはない。


マダム関連

心とろけるマンゴーレモンを 13

夜明け前の花泥棒 14

春を贈る 15

雨の中のマダム 16

届けたい思い 18

夏を贈る 21


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2021年8月21日土曜日

アーモンド風味の華やかにもエレガントなブランマンジェ

 






今年はベリーが当たり年。
特に棘のある枝でぐんぐんと成長するブラックベリーが庭の隅で威勢を張っている。

パリに来た時からの恩人であり敬愛してやまない友人と一緒に、彼女のこれまた留学時代からの友人のアパートに遊びに行くことになる。彼が水質にこだわり、自宅に浄水装置をつけていると聞いて、どうしても見たくなってしまったことがきっかけ。

お土産にベリーのデザートを持っていこうと思い立ち、ベリーを使った様々なお菓子に思いを巡らす。

ベリーを生地に入れて焼き上げたお菓子、スコーン、クラフティ、カステラ系。或いは、ベリーを飾りにたっぷり使ったお菓子、パプロバ、シフォンケーキ系。或いは、ベリーを散りばめたままゼラチンで冷たくして固めたお菓子、ババロア、パンナコッタ、ゼリー、ブランマンジェ系。

夏らしく、冷やし固めたお菓子にしようか。アーモンドの香りが添えられたブランマンジェにしよう。

アーモンドスライスを炒め始めると香ばしさでキッチンがぱっと明るくなる。温めた牛乳に入れて小一時間、アーモンドの香りを移す。アンフュージョンと言うとしっくりくるが、煎じるというと、どうも煎じ薬の癖のある滋養たっぷりの香りが鼻についてしまっていけない。これもプルーストのマドレーヌ効果か。

甘さは控えめにしたアーモンドの香りがほのかにするミルクに、ふやかした板ゼリーを溶かし込み、半分以下の量の生クリームを静かに混ぜあわせる。そうして、庭から採り立ての新鮮なベリーを惜しみなくふんだんに入れた器に、とぽとぽとぽと注ぎ入れる。

彩りについて悩み、ここはブラックベリー一つに統一すべきかとも思うが、華やかさを演出したくて、マルシェで仕入れたラズベリー、グロゼイユも使ってしまう。

器の半分で一旦冷蔵庫に入れて固め、小半時間後にぷるぷるしているところに、改めてベリーを入れる。せっかくだから、ラズベリーの赤が見えやすいように器に沿って張り付ける。
そして、とぽとぽとブランマンジェの生地を注ぐ。

3回ほど繰り返し、後はのんびり冷蔵庫に入れて翌日の出陣を待つ。

当日、友人にベリーのデザートを持参したと言うと、とても喜んでくれたが、どうもクラフティを想像したらしい。もう知り合って30年は経つのに、うかつにも彼女が牛乳が苦手なことを知らなかった。

生クリームなら問題ないのに、牛乳がダメとは、なんて気まぐれなシェフ泣かせの御仁か。

ベリーがたっぷり入っているし、せっかくだから味見してみるとは言ってくれたものの、次回は確認せねば。せめても、彼女の友人のお口に合うといいのだが。









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2021年8月18日水曜日

推敲と邪推

 




朝顔に 鶴瓶とられて もらひ水


作者の加賀千代女は、その後「に」から「や」に推敲し、「朝顔や 鶴瓶とられて もらひ水」と訂正したと知り驚いてしまった。


「に」と「や」では、全く意味が違ってくるではないか!

やっぱりそうか。実はこれは、そんな風流な句ではなかった。

水を汲み上げる桶についている綱に、朝顔の弦が巻き付いてしまっていたのだろう。そう、うっかりもすると、あっという間に弦をぎっちりと巻き付け、絡みとってしまう朝顔。


この弦が思った以上にしっかりと巻き付いていて、そう簡単にはがせない。ひっぱって取ろうとすれば、絡めとられているものそのものまでひっぱられてしまう。


我が家の場合は朝顔ではなく昼顔。今朝も薔薇の枝に巻き付いている昼顔の弦をはがそうとして薔薇の棘にやられてしまった。そんなことならと、弦をひっぱったところ、今度は薔薇の枝がしんなりと曲がってしまった。


こんな可哀想なことはないと、丁寧に弦をとろうとするにも、何せびっちりと巻き付いているので困ってしまう。ちょいとひっぱったところ、今度は薔薇の蕾までもぎ取られてしまった。


そう。これは切れ字の「や」で表現するしかあるまい。


朝顔や 鶴瓶とられて もらひ水


ああ、朝顔!また朝顔に鶴瓶を取られてしまったよ。朝顔の巻き付いた弦は簡単に引きはがすことがかなわない。仕方ない。ちょいとお隣さんにお水をいただこうとしようか。申し訳ないことだよ。


昼顔や 枝葉とられて 泣き寝入り

お後がよろしいようで


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2021年8月17日火曜日

便りあり

 






バカンスに行ってしばらく音沙汰がない末娘バッタから、一行だけメッセージが夜中に届く。


「早めに家に帰るかも」


一週目は仲間の一人に誘われて、フランス西海岸、ラロレシュルの南のロワイヤンにある彼の海の家で10人と過ごし、二週目はリセ時代の友達がロワイヤンに合流、その後三週目からブルターニュの島に移動し、リセ時代の仲間たちとやはり10人程度でキャンプ。四週目、つい先日まで一緒に勉強に励んでいた仲間たち15人とブルターニュ半島の西の端にある海岸で過ごす。


今はその四週目が始まったところ。


天候が良くなく、冷え込んできているので風邪でも引いたのだろうか。或いは、仲間の誰かと口論でもしたのだろうか。


送られてきた写真を見ると、砂浜なのに誰も寝そべっていないし、運動靴姿で、あちこちに散らばっている。集合写真というわけでもなさそうだし、なんだか宝探しでもしているのかと思わせる姿格好。それぞれに、何かに心奪われている様子。


誰も、写真を撮られていることを気にも留めていない。


まったくね。なんて我儘娘なのだろう。これだけ好き勝手に遊び惚けているのに、こうして母親を心配させるなんて。


「どうした?寒いのかな?お迎えに行こうか?」


迎えに来て欲しいなんて言わないことは百も承知。必要あれば電車かヒッチハイクか相乗りで帰ってくるだろう。


恐らく、リセ時代の女友達との別れが辛かったのだろう。9月になれば皆それぞれの大学に戻ることになっている。一人はカナダ、一人はイギリスだったろうか。ドイツで進学している友達は、大学の関係で今年は合流できなかったと聞いている。一週間、毎晩テントの中で積もる話をしても、未だ足りなかったのだろう。


翌日、「せっかくだから、もうちょっと残ってみる」とのメッセージが帰ってくる。添付の顔写真を見ると、なんだか遊び疲れをしている様子。心なしか、顔の線がほっそりしている。風邪を引いたのか、元気さに欠けるが、まあ、好きにするといい。


「せっかくの貴重なお休みなのだから、有意義にね」と、どちらともとれる書き方で返事を送る。


「うん」


ひょっとしたら早く帰ってくるかな、とウキウキした気持ちになっていたが、せっかくのバカンスを途中で早めに切り上げて戻ってくるなんてことはしまい。彼女なりに、目一杯楽しむに違いない。気が付くと、宝探しの仲間たちの注目を一斉に浴びて、先頭に立ってどんちゃん騒ぎをしているかもしれない。


そう、心ゆくまで大いに楽しんでおいで。



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2021年8月15日日曜日

伐採のあと

 




草刈りを終えたばかりの大地からは、優しい草の香りが放たれている。


今年はミラベルもクエッチも不作。あの黄金の粒や紫の実が拝めないことは寂しい限り。ところが、ベリーにとっては当たり年だった模様。茨のような棘のある枝からベリーがたわわに黒く色づいている。ブラックベリー。


私が芝刈りならぬ雑草刈をしている傍で、息子バッタが手の付けられない程鬱蒼とした藪を伐採していた。以前だったら伐採した幹や枝はそのまま放置しっ放しだったが、いつのことからか、片付けやすいように幹を切り、枝葉を処理するようになった。そして、袋詰めまでする。


頼もしい姿に、嬉しくなってしまう。それでも、自分の体力が母親を上回っていることを意識しないような行動をとるので、閉口することもある。そんな時は、黙って作業を続けるのみ。いつか分かるだろう。それでも、変に気遣いされないことも、悪くない。


彼が伐採した後を見に行ったら、地面にブラックベリーがたわわに色づいている枝が置かれて残っていた。その隣に、ベリーを入れるにぴったりの小さな掌サイズの籠が二つ。もう巣立った後の鳥の巣。こんな小さな巣を使うのは誰だろう。ルージュゴージュ、コマドリだろうか。


何も言わずに鳥の巣を捨てずに置いておくなんて。なんと彼らしいことか!



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2021年8月13日金曜日

血の滴る桃

 





250年前、ワインの産地コートドュリヨネの葡萄畑でうどんこ病が流行り、生産農家は大いに困り果てていたという。対策として、うどんこ病に非常に敏感な桃の木を葡萄畑の中に植えたそうな。いち早く桃の木がうどんこ病を発症するや、農家は葡萄畑全体にうどんこ病対策をすることで、葡萄畑はうどんこ病の被害から免れたとか。


救世主の桃の木。その桃の木の実が非常に特殊で、皮の色は赤黒い程に濃厚。実は大変ジューシーながらも、皮から赤黒い色が染みこんだように、表面から3分の1程は赤紫。種に近づくに従い白さが残っている。その色合いから、血の桃との異名もついている。


おどろおどろしいので、カタカナで、ペッシュサンギンヌ。


ネクタリンならぬネクタヴィンヌとの名称が商標登録されている。


香り高く、程よい甘さ。


我が家では果物や完熟前のアボカドは食卓に並べている。パイナップルの甘い香りや、メロンが香り出すと、そろそろ食べごろかなとなる。


このネクタヴィンヌ、一つながらも部屋中を甘い香りで包み込んでしまう。葡萄畑の真ん中で、健気に、いや、威勢よく、誇り高く堂々と血の滴るような色の実をつけている姿が目に浮かぶ。


やはり、ペッシュサンギンヌとの呼称の方が似合っていようか。


いや、血の滴る桃がいい。今日も一つ、たっぷりの甘い汁をいただこう。



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2021年8月11日水曜日

深まる謎

 





先日、カボチャの苗を2回に渡り、ナメクジと鳥の餌食にされたので、再起を図りサツマイモとジャガイモも急遽苗を育てることにする。


サツマイモはごろりと半身を水に漬けた水栽培。

4、5日もすると、出てきた出てきた。あっという間に芽が出て、根っこが張り、茎が伸び、幾つも葉がついて、苗切りOKの状態に。


丁寧に3本選び、畑に植える。


カボチャでダメだったのだから、サツマイモだって同じ運命をたどることは自明。

なのに、愚かにも、同じことをしてしまった。


ここまで大きくなれば、誰も放っておいてくれるだろう、などと気楽に考えていたのが間違い。


二日目の畑にはものの見事に何も残っていない。


カボチャと同時に試しに植えたパイナップルは手付かずなのに!


今、苗になりそうな茎が2本、水栽培のサツマイモから出ているので、これをどうしようかと思案中。


一方、ジャガイモ君。


4つ、ころりと太陽の下に晒していたのだが、一つは何故かなくなってしまっていた。あの大きさのものを、誰が、どうやって動かしたのか、謎に包まれている。


それよりも、何よりも、既にサツマイモは苗として十分成長しているのに、片やジャガイモ、何も起こらない。芽も出ないし、根っこも生えてこない。


そんなんありだろうか。


何度、買ったジャガイモを腐らせたか。マッシュポテトを作る時も、フライドポテトにする時も、ジャガイモの芽には毒があると、毎回丁寧にくりぬき作業をする。一体、なんだって今回選んだジャガイモは、芽も出ないのか。


唖然としてしまう。


せっかくだからと、スーパーではあったがBIOのジャガイモを選んで買っていた。


BIOとは、日本では「オーガニック」、「有機」と呼ばれる化学肥料や農薬を使わない農地で生産され、かつ、遺伝子組み換え技術を使わないなどの生産要件を満たした有機農産物や、原料の95%以上に有機農産物が使われた加工食品に用いられる言葉。


で、あるなら、何故に?


想定できる回答は3つ。


一つ、スーパーがBIOと銘打つが、実は遺伝子組み換え作物で、芽が出ない品種。


二つ、ジャガイモの休眠期間にあたっている。従い、そのうちに芽が出てくる。


三つ、発芽しないように放射線処理をしている。


個人的には二つ目であって欲しい。寒すぎるわけでも、暑すぎるわけでもない。さあ、ジャガイモ君よ。そろそろ起きだしてくれよ。



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2021年8月9日月曜日

飛び出た椅子

 




食事をした後、おやつを食べた後、おしゃべりをした後。

一つだけ椅子が飛び出ていることが気になっていた。


うるさく言うと嫌がるだろうな、と思いながらも、鉄は熱いうちに打て。未だ熱いかどうかは、怪しいけれど、こうして一緒にいる機会もあと少しだけ。9月になれば、また大学のキャンパスの近くのアパート住まいになる。


案の定、息子バッタは、お皿を片付けるので手がふさがっていた、とか、その時は手が汚れていた、とか、言い訳を幾つか言った。


次の日も、同じ。


かなり、うるさがられた。


だから、状況証拠、ではないが、夜、不本意ながら、一つの椅子だけテーブルから飛び出したまま消灯した。朝も、一つの椅子だけテーブルから飛び出したままにしておく。


今朝、食卓に行ってみると、すべての椅子がテーブルに収まっていた。


皆が朝食を終えた後で、お茶を淹れに食卓に行くと、やはり、すべての椅子が収まっている。


長女バッタが昨夜バカンスから戻って来たから、彼女の仕業なのか。或いは、息子バッタ自身によるものなのか。しばらくは、静かに見守るとしようか。


思わずにんまりとする。



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2021年8月5日木曜日

駅と鳩

 





久しぶりに駅に行くと、ものすごい人込み。


場末の埃っぽい空気は一掃されていて、名の通ったチョコレートのブティックや、マカロンのお店があって、寿司バーまである。美味しそうなサンドイッチをならべているパン屋、ベーグル専門店、アイスクリームのコーナー。小洒落たカフェ、ファストフード、キオスク。


いつから、こんなにきらびやかな店舗が軒を並べるようになったんだろう。


以前だったら電車が着くたびに、人々が雪崩のように吐き出されて、プラットフォームはごった返していた。テロ対策のためだろうか。改札口なんかがあって、一人一人、順序良く出てくるようになっている。


乗り遅れまいと走ったプラットフォームの面影はない。


幼いバッタ達を見送ったり、出迎えたものだが、乗車券を持っていないと、自由にプラットフォームにも行けない。


頭上に掲げられた発車と到着の電車の案内板は、昔は一つ変わる度にバタバタと音がしたものだった。それがデジタルサイネージに取って代わられている。


今でもぎりぎりまでプラットフォームの番号が分からないのが、愛嬌か。それも、改善されるらしい。


何もかもが、新しい。今、ここにいる人たちだって、前とは違う人々。


徴兵制があった時分は、日曜の夜は別れがたい若いカップルがあちこちで肩を寄せ合っていたものだった。


そんな時代の違いを感じる程、この地に長くいることに、我ながら驚いてしまう。


と、足元で鳩が一羽たたずんでいた。


なんだ、君も乗り遅れたのか。


鳩だけは変わらずに駅にいるのかと思うと、自然と笑みがもれた。


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2021年8月3日火曜日

雨の音

 




森の中を歩いていると、突然頭上からざわざわと賑やかな葉音が聞こえて来た。

見上げると鬱蒼と薄暗くて、空も見えないが、雨が降ってきたことが感じられる。

雨は一粒だって落ちてこないことに気が付き、おかしくなってしまう。


そして、突然、雨の音の真理にたどりつく。


雨の音とは、雨が降る音ではなく、雨が降って、ある対象物にぶつかった時の音。


激しい雨も、決して雨が降ってくる時の音ではなく、窓や土をたたきつける時の音。傘をたたく音かもしれないし、屋根をたたく音かもしれない。


森の中の雨の音は、たくさんの木々の葉や枝が受け取り、楽しそうに、軽快に響く。


地面は一向に濡れない。


それでも、森の出口まで出てきてしまった。外は白い雨。なんだか嬉しくなって、飛び出してしまう。


髪の毛に落ちてくる音。肩をたたく音。私という存在が作り出す雨の音を聞きながら、思わず微笑んでしまう。



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2021年8月2日月曜日

珈琲談話

 




珈琲豆を購入する時は、豆の銘柄や品種、精製方法や焙煎の度合いよりも何よりも、生産国に一番関心がいく。


だからと言って、当地で飲まれている珈琲の味を再現したいからではなく、その地の香りを楽しみたい、そして、少しでも経済活動に貢献したい、との気持ちが少しは働いている。


いやいや、そんな高尚な思い以上に、別の、深い思い入れがある。


ペルーのティティカカ湖の湖畔にあるホテルでの朝食。湖畔と言えど、船着き場があり、ガイドブックにも載っているプーノの町から車で小一時間もする辺鄙なところ。


そこのホテルの滞在客は我々を含め3組程度。湖を見渡せるガラス張りのレストランでの朝食は、珈琲の豊かな香りが漂っていて、期待度満点だった。


しかし、珈琲がステンレス製の胴長のディスペンサーに入っていることを知り、恐れ慄いた。それでも、リッチな珈琲の香りに頬は緩み、淡い期待を抱いて、カップに注いだ珈琲を口にする。と、色のついた熱いお湯。ああ、無残にも期待は打ち砕かれてしまう。


別のレストランで、濃く淹れた珈琲を熱湯で薄めている様子を目撃してから、ディスペンサーには抵抗があった。何故せっかくの味わい豊かな珈琲を熱湯で希釈してしまうのか。どこのレストランでも、珈琲は常に色のついた熱いお湯だった。


スタッフは皆慎み深く、陽気で、とても気さくだったので、珈琲の淹れ方を伝えようかと試みたが、何せ言葉が通じない。珈琲の粉とお湯を持ってきてくれれば、自分で淹れるのに、と思う程。


珈琲の生産地としても有名なのに、一体何故なのか。

今更ながら、ペルーでの珈琲の飲み方をネットで検索してみると、濃く淹れた珈琲を、自分の好きな濃度にお湯で薄めて飲む習慣らしいことが分かる。それなら、濃厚な珈琲が入った保温ポットと熱湯の保温ポットの二つを用意しておいてくれれば、と思う。その方が、ゲストに親切ではあるまいか。


従い、ペルーで飲んだ珈琲は、心揺さぶられるものでもなく、感動的でもなかったが、それでも、却って印象に強く残っているとも言えようか。


そうして、珈琲豆を買う時には、どうしてもペルー産に手が伸びてしまう。インカの末裔たちに敬意を払い、彼らの歴史に思いを馳せ、インカトレイルへの憧れを抱きながら。


もちろん、自己流で淹れるので、香り高く味わい深い珈琲が楽しめる。ペルーの彼らは、それを口にしたら、濃過ぎて吐き出すだろうか。それとも、目を細め、にっこりと微笑むだろうか。



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2021年8月1日日曜日

歓喜

 




この9月からの自分の進むべき道を決めあぐねていた末娘バッタ。さっさと友達とのバカンスに出てしまっていたが、家族の皆に決意の程を連絡してね、と書き送っていた。そんなバカンス先の彼女から、家族のグループチャットにメッセージが届く。


短くはあったが、進学先がしっかりと書いてあり、嬉しさと決意がにじみ出ている頼もしいものだった。


長く、厳しい道のりだったね。それを突っ走ってきた貴女を誇りに思うよ。そして、結果をがっしりと受け止め、力強く進む姿勢にエールを送るよ。


神様はいらっしゃる。ちゃんと貴女がとるべき道を用意してくださっていた。それに貴女が気がつけて、本当に良かった。おめでとう。


一人森を散策している時の報告だったが、鬱蒼とした緑の葉陰に太陽が神々しく降り注ぎ、ひどく神聖に感じられた。森の神々があたかも彼女の決意を祝福し、彼女のこれからを応援してくれているように感じられた。


バカンスから彼女が戻ったら、一緒にこの森を散策しよう。

嬉しさと喜びが体中を駆け巡る。




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