2021年10月31日日曜日

自転車修理

 






水を得た魚のように生き生きと毎日忙しくしている末娘バッタ。通常の授業以外にも別の大学で物理学を学んでいて、週3回中学生の家庭教師をし、自治会やらクラブ活動に勤しんでいる。


そんな彼女にとって欠かせない足が自転車。それなのに、どうも毎回チェーンが外れてしまうという。そんなの、後輪を引っ張って調節してやればいいのだよ、とアドバイスをするが、どうも母親の言う事なんかまともに聞きはしない。



ママが大学時代に自転車部だったという話も、恐らく右から左の情報なのだろう。


彼女の寮の近くで、自転車の修理をしてくれるアトリエが見つかったと言うので、車で近くに寄ったついでに、トランクに載せて一緒に行ってみた。そこは自転車販売店ではなく、自転車好きのたまり場的なところ。年会費を払ってアトリエの工具を使い、自分たちでメンテをするシステム。初めてで分からない人には、仲間が教えてサポートしてくれると言う。


高校生ぐらいの男の子が丁度手持無沙汰に外にいて、末娘バッタが声を掛けるとにっこり笑って自転車を一緒に見てあげると言ってくれた。一応、様子を見守っていると、自転車のチェーンを外すための工具を取ってきて、使い方を末娘バッタに教えている。どうやらチェーンが垂れていて長いので一つ二つ切ることにしたらしい。


ええっ、と内心思ってしまう。おいおい、大丈夫か。


若い二人は手を真っ黒にしながらチェーンを外し、絡ませては直してと手間取っている。


この夏に修理したばかりだし、購入して未だ二年にもなっていないのに、チェーンの長さに問題があるなんておかしくないかしら。どうしてそうなったのかしらねえ。そう振ってみる。


漸く男の子はチェーン自体には問題がないことに気が付き、どうして良いのか分からないと困った顔をし、丁度そこを通りがかった年長の若い男性に声を掛けた。彼は自転車に一瞥を投げると、事も無げに後輪の位置をずらせばいいんだよ、と教えてくれる。


そう!そうだよね。ほっと安心。


そうなんだ!とばかりに、若い二人は真っ黒な手で後輪のねじを緩め、目一杯位置をずらして調整。ぴんと気持ちよく張ったチェーンを見て、末娘バッタが嬉しそうに微笑む。


高校生ぐらいの男の子は、はにかみながら、会員になりたいのであれば歓迎するけれども、修理のためだけなら、これぐらいのことなら無料サービスです、と言ってくれる。なんて良心的なのだろう。末娘バッタとお礼を言いながら、その場を後にする。


なんとも清々しい。


末娘バッタの誕生プレゼントはアーレンキーのセットにしようかな、そんな思いがふっと浮かぶ。



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2021年10月30日土曜日

深まる秋

 




真向いのマダムから秋の実りのお裾分けをいただく。

さあ、どうやって楽しもうか。

マダムにも喜んでもらえるような一品にして、届けたい。

深まる秋。



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2021年10月28日木曜日

秋のため息

 






日が極端に短くなってきていたが、今朝は車に霜が降りている様子を見て冬がそこまで迫っていることに気が付かされる。

この週末には夏時間から通常の時間、所謂冬時間に時計の針を戻すことになる。

日本との時差が1時間延びることに、以前はよく望郷の念に駆られたもの。

今だって、故郷の空を思い、胸が痛む。

勝手にグーグルのデータから去年の写真が携帯に送られてくる。


人の心とは、こうも移ろいやすく、儚いものなのか。小さなため息が足元の枯れ葉に埋もれていく。


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2021年10月27日水曜日

燃える空

 





窓の外を覗くと、空が焼けているではないか。

取るものも取り敢えず、着の身着のままで外に走り出る。


家の前ではトラックが2台止まっていて、なんだか賑やかにしていたが、突然家から飛び出してきた人物がいて、一瞬何事かと静かになった様子だった。

「Bonjour !」

そう声を掛けて、道を走りだす。

驚きながらも、ぼそぼそと、返事が返ってきたがお構いなく走り続ける。


ちょっとした坂を下り小径に入ると高台になっていて、開けて大空が見渡せる場所がある。そこを目指して走る、走る。だん、だん、だん、と足音だけが響くが、気にせずに走る。


そうして、燃える地平線と、紅に色付くたなびく雲が眼前に広がる。


おはよう!おはよう!おはようございます!


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2021年10月26日火曜日

どっちもどっちか

 





「おや、君のお友達が来ているよ。」


「えっ?どこどこ?ぎゃぁ!」


「こんな小ちゃな蜘蛛ごときで、ガタガタ言わないの。」


どうしようかと迷うが、取り敢えず足元にあった運動靴で、玄関脇の箒の上にひっそりと固まっている物体をパンと叩く。すると細い足がくるくると体に巻き付いて、丸く縮まってしまった。ポケットにあったティッシュで採ろうとしたところ、箒の上でもあるし、外に放り出してしまうと言うので、そうかと任せて身を引く。


「あっ!未だ生きていた!」

慌てて運動靴で新たに潰そうとするところを押しとどめ、ティッシュで取ろうと身を屈めたが、

「僕がやるよ。」

と言うので、まあいいか、と改めて身を引いてしまう。縮まっているのだから、ひょいとつまんでしまえばいいのにな、と思いながら。


バシン!


運動靴でばっちりと潰す、すごい音がする。そして、玄関のドアを開けて外に放り出していた。


「どうして息の根を止めようとする僕を押し留めようとしたの?」

そう聞かれて、かなり驚いてしまった。


バッタ達の友達。宗教観も倫理観も全く異なる彼に、どう説明しようか。いや、説明が必要だなんて思ってもみなかった。


彼にしてみたら、運動靴で叩いたのだから、生き物の殺生に抵抗があるわけがないと思うのは当たり前だし、未だ動いていたら、とどめを刺すのも自然な行為だと思っているのだろう。


いや、それが全く違うのよね。

これは言い訳なのだろうか。

パンと叩くことで、蜘蛛は縮こまってしまう。そこをつまんで外に出す。それだけのことと、腹から液体が出る程徹底的に潰してしまうことでは、何かが違う。


今朝、玄関に置いてある箒には、前日潰した蜘蛛の液体が付着していた。


どっちもどっち、となってしまうのだろうか。


このタイトル「同じ穴の狢か」にしようか迷ったが、内容の割にはさすがにインパクトあり過ぎるかと、ひらがなの柔らかいイメージに変更した。こういったニュアンスの違いが、きっと彼には分からないのだろうな、と思う。これが我が子であれば、真剣に説明するところだが、さて、どうしたものかな。



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2021年10月24日日曜日

君は誰?

 






見事に色鮮やかな赤橙に熟れて、たっぷりとした実は甘くてジューシーだったブラジル産のマンゴ。恐らく今まで食べた中でも最高の部類に入るだろう特別な美味しさ。

長女バッタが丁寧に食べた種の部分はすっかりと殻が見えている。大切に殻の周りを切り取ろうとしても、なかなか鋏が入らない。どこにも刃を入れる隙がない程、びっちりと殻は閉じている。

それでも、鋏とナイフを駆使し、なだめすかして、ゆっくりと時間をかけているうちに、少しずつ堅い扉は開くもの。漸く種がお目見えした。

適当な植木鉢に種を横にして植える。種は撒くものだが、これ程大きい種は植えるといった方がぴったりしている。

その後できるだけ日光に当てながら、芽が出る瞬間を待つ。

そうして、もうひと月になるだろうか。土が盛り上がっていることに気が付く。これは良い兆候。そろそろかな、と期待感でウキウキする。それが二日前。

今朝見てみると、どうだろう。なんと右からも左からも芽が出ているではないか。

一つは明らかにマンゴの芽。もう一つは、、、もう一つは?

君は一体、誰なの?マンゴと同じ日に同じ植木鉢で発芽なんて、すごいじゃないか。

で、君は誰?

答えは、そのうち分かるだろうか。


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2021年10月22日金曜日

親バカ万歳!

 





「ちょっと今回は厳しかったかもしれない。多分、駄目だったわ。」

そう書き送ると、すぐに電話が掛かって来た。


「うん。相手はプロで、かなり厳しい質問があって、論理的に説明できなかったわ。ちゃんと優先順位を考えて時間をとって準備すれば良かったと反省しているよ。」


「え?準備しなかったの?」


「うん。ぎりぎりまで仕事していたの。きっぱりと半日休めばよかったと思っている。昨夜は疲れて頭痛がひどくて準備どころではなかったの。」


「じゃあ、何も答えられなかったの?」


「そんなことはないよ。取り敢えず、一つ一つに答えていったけど、理路整然としていなくて、行き当たりばったりの回答になってしまったの。中期的、長期的に分けたり、ポイントを幾つか挙げたりとするべきところ、全くできなかったわ。自分で自分のパフォーマンスの程度の悪さにがっかりしているの。」


「きっと、ママが思っている程じゃないよ。ママは自分の要求度が高いから駄目だと思っているけど、意外に大丈夫だったのかもしれないよ。」


え?


自分に徹底的に厳しく、完璧じゃないからと人前で演奏をしなくなった息子バッタ。試験の具合について、いつだって悲観的で、時に悲壮な彼。小学生の時に、サッカーの試合で仲間から、もうちょっと笑えよ、と揶揄われる程真剣な眼差しで、一瞬一瞬を挑んでいた、その彼が、ママを慰め、そして励ましてくれている。


なんて成長したんだろう。どんどん、親を超えて、大きく大きく力強く羽ばたいていっている。


我が身の成長はまだまだで、いたらないところだらけだけど、息子バッタの輝かしい成長に、手放しで嬉しい。


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2021年10月21日木曜日

嵐の後に

 





夕刻からかなりの強風が吹き荒れ、雨戸もガタガタをすごい音を立てていた。夜中に目が覚めてしまい、天窓からの光が強いことから、ひょっとしたら月光が差し込んでいるのかと思って見上げると、あに諮らんや、怪しげに鈍く光る夜空。


やはり午後の一件が心に引っかかるのか、目がかっきりと覚めてしまう。夜中に起きて携帯を見始める悪い癖は止めようと、あれほど思っていたのに、あっさりと見始めてしまう。


と、ドアがぎぎぎぃと、鈍い音と立てて開くではないか。


もう!


分かりましたとばかりに、ベッドから飛び上がってドアをきっちりと閉め、ついでに携帯の電源もオフにして眠りにつく。


翌日、晴れ上がった森を散策する。


前日の嵐の爪痕と言えばよいのだろうか。未だ緑の葉も、茶色い葉も、枝も幹も、辺り一面足の踏み場もない程に散らばっていて、真っ赤な南天の実がばらばらと落ちている。


ところどころに細い木が倒れていて、ばきばきと音を立てて踏んでいかないことには進めない。この森の木々は、紅葉を楽しむ前に、風で葉が振り落とされてしまうのだろうか。随分と雨も降ったらしく、あちこちにぬかるみがあり、できるだけ迂回しても靴は泥んこになり、ズボンに泥が跳ね飛んでしまう。


こんな日には人っ子一人散歩などしていない。鳥たちでさえ、声も聞かせてくれない。


こうやって、雨が降る度に寒さが増し、嵐が来る度に森が冬に向かうのか。



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2021年10月20日水曜日

どこぞの山に出でし月かも

 







日出ずる国は月の出も早い。
大抵、日本の母から満月の写真が送られてくると、しばらくしてから日本と一時間の時差がある台湾の双子の妹から満月の写真が送られてくる。

今回は、夕方にパリ郊外の南にいる末娘バッタから寮の窓から撮影したと思われる満月の映像が送られてきた。彼女の部屋は東に面しているので、朝日に燃える空の写真を良く送ってきていたが、月を愛でるにも丁度良い場所の様子。

彼女からの写真を受け取った時に、バスに乗って帰宅する途中だった。丘の上にあるバス停で降りて東の空の方を眺める。大きな真ん丸の月が煌々と輝いている。この位置から見上げる月は、本当に大きく見える。

家にたどり着くと、今度はパリ圏内ぎりぎりの南の大学寮に引っ越した息子バッタから、恐らくやはり彼の部屋の窓から撮影したと思われる満月の映像が送られてきた。

家族そろって、それぞれの場所で東の空を見て、満月を愛でていることに、にんまりとしてしまう。


天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも



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2021年10月16日土曜日

ア ターブル!

 




今年は我が家の庭の林檎が豊作。キッチンの窓から庭に目をやると、真っ赤な林檎が太陽に照らされて、輝いている。


先日は長女バッタが、とても素朴なアップルパイを作ってくれた。パットブリゼをさっと手作りしてしまうのだから感心してしまう。料理好きに育ってくれたことを嬉しく思う。


是非一つ作ってみたいアップルパイのレシピがあったので、以前庭から5つ程採って来た林檎がキッチンのテーブルでおしゃべりをしていた。そう、彼らを美味しく頂かなくちゃ。久しぶりに息子バッタが顔を見せてくれているし、タジン鍋にしようかな。


タジン鍋のレシピは本当に色々あるし、モロッコやチュニジアでも地域によって様々なのだろうなと思う。できれば、タジン鍋の構造をうまく利用した無水・無油で調理したいもの。こんな時は我流が一番。


にんにくを幾つか摺って鍋に敷き、その上に極薄く半月切りした玉ねぎを、ベーコンの拍子切りと一緒に散りばめる。その上に塩した鶏の手羽元を並べる。最近マルシェに出ている大きなキャベツの葉を数枚、千切りにしたものをぎっしりと重ね、先ずは蓋をして弱火にかける。


にぎやかなおしゃべりをしていた林檎たちを摺り始めると、やわらかな甘酸っぱい香りが放たれ、キッチンはますます楽しさに満ちてくる。香辛料を用意しよう。たっぷりのシナモンに、さっと一振りのカイエンヌ。コリアンダーシードとクミンシードはミルで粉砕しておく。香辛料用のミルを買えば良いのだが、ここは珈琲ミルで代用。翌朝の珈琲が意外に香辛料の香り高く、悪くないので良しとしよう。


準備が出来ると、じりじり言い始めたタジン鍋の蓋を開け、摺った林檎、準備した香辛料、ハーブのブイヨンキューブを一粒入れて、さあのんびりと美味しくなってねとばかりに、ゆっくりと蓋をする。


ごくごく弱火ながら、タジン鍋は優秀で、ちゃんとぐつぐつと嬉しい音を立て始め、蓋の隙間からは美味しい香りが立ち上がってくる。ほんの時々、焦げないように底を箸でこすって確認。大丈夫。ちゃんとそれぞれの水分が上手に鍋中にまわって、お肉にも火が通り、ベーコンも姿が分からないぐらいになっている。


タジン鍋に入った具材たちは、それぞれの役割をしっかり自覚し、調和を保ちつつも最高のパフォーマンスを見事に成し遂げてくれる。


さあ、夕食の準備ができたよ。ア、ターブル!


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2021年10月14日木曜日

気を付けてお帰りよ

 





君さぁ、そろそろ家に帰った方がいいんじゃないかな。随分と外は寒くなってきたし、もうすぐ日が暮れるよ。家では皆がまだ帰って来ていないって心配していると思うよ。


さあ、もうお帰り。日向ぼっこにしても、秋の日はつるべ落としと言うの知っているよね。あっという間に暗くなっちゃうよ。


どうしたの?きょうだい喧嘩でもしたのかな。それとも怒られたのかな。


大丈夫だよ。きっと君の顔を見たら、皆とっても喜ぶと思うよ。さあ、元気を出して。


どうしても動かないって言うなら、仕方ないけど。じゃあ、ちょっと失敬。


そう言って玄関の扉に近づく。泥落とし用のタワシの様な玄関マットの上は、ごわごわしていないのだろうか。そこにさっきから蹲って動かない隣の家の猫君。でも、そこって、正に我が家の猫がいるべき場所なんじゃないかな。なんとなく、侵略されているような、家を乗っ取られているような気がしなくもないが、どうなのだろうか。


玄関の扉を開けようとしたら、慌ててのっそりと起き上がり、ふてぶてしく場所を譲ったが、一体どういう料簡なのか。


まあ、気を付けてお帰り。君の家は、お隣だけど。



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2021年10月13日水曜日

夕暮れの散歩

 





天空に真っすぐに伸びていく飛行機雲を目で追いながら、すっかりと爽快な気分になる。

外に出て歩くことが健康に良いと言われる所以は、こういうことなのだろうなと思う。


朝の日の出の時間が随分と遅くなってきたが、日の入りも随分と早まってきている。日が暮れる前にと慌てて外に出たが、輝く日差しと打って変わって風は冷たく芯がある。森にしろ林にしろ、周囲の木々はちっとも紅葉しないので、なんだか急に寒くなったことに戸惑いを感じる。


いつもの散歩道をショートカットし、早めに切り上げよう。


そう思って草原を突っ切って坂道を下りていくと、遠くの地平線で太陽が沈みかけ始めた。


その様子を動画撮影している女性が一人。別のところでは、自転車を横に倒して、一人で顔を夕陽に赤く照らしてじっっとしている男性が一人。


夏に、ノルマンディーの海岸で夕日を眺めたことを思い出す。あの時も、夕日が水平線に隠れてしまうまで、人々が静かに佇んでいた。


ふと思う。朝日を拝む人々には、そう滅多に出会わないな、と。


ノルマンディーの海岸でも、朝日を見ようなんて物好きは私一人だけで、バッタ達もまだ眠っていた。彼らが幼い頃は、一緒に水平線から朝日が昇るところを見に行ったものだったなと、懐かしく思い出す。


すっかり日が暮れて、いっそう寒さが深まる前に帰ろうと、足早に草原を後にする。



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2021年10月12日火曜日

友人の涙

 





助手席に座っていた友人が、いきなり咽び泣き出したので驚いてしまう。


久しぶりに会ったので、お互いの近況を伝えあい、これからのこととか、これまでのことを話していただけだったので、本当にびっくりしてしまった。


どうやら私が、末娘バッタのSOSを受け取れずに辛いことをさせてしまったと言ったことに対してと思われる。私が悪いわけではないのに、あんまりだ、なんて可哀想なんだろう、と言っては泣いている。


ええっ。どうしてそうなるの。


戸惑ってしまう。お願いだから、私のことなんかで泣かないでよ、とは言ったものの、本当に驚いてしまう。


別に自分を責めているわけでもなく、淡々と過去の事象を分析し、後悔しているということを告げただけなのだが、一体どうしたものだろう。


ひょっとすると、彼女自身が何かのことでそうやって自分を責めているのではないか。そんな自分と重ねてしまったのではなかろうか。


次に森に散策に行く時には、誘ってみようか。南天の真っ赤な実に秋を感じながら、栗拾いも悪くないかもしれない。そう、そうしよう。



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2021年10月11日月曜日

鯵の三枚おろし

 





きらきらと輝いている丸く澄んだ目をのぞき込むと、吸い込まれそうになってしまう。久しぶりに今日は鯵にしよう。


何も手を加えてもらわずに、そのままのピチピチの鯵を二匹いただく。


うきうきと家に帰ると、まず出刃包丁を研ぐことから始める。

フランスに留学した最初の年、初めての買い物がマルシェでの研ぎ石だったことを思い出す。切れない包丁ほど悲しいものはない。そういえば、まな板も大きな木製を買ったのも、その頃だったろうか。


今年二十歳になる末娘バッタの誕生プレゼントに、出刃包丁も悪くないかなと思う。出刃包丁とは言わずとも、よく切れる包丁にしようか。


一通り丁寧に研ぎ終えると、鯵をまな板に並べてみる。

包丁に切れ味は良く、すっと身に刃が入っていく。


手際よく三枚におろし、切り身をバットに並べ、塩を振る。ほどよく身が締まったところを、綺麗に水洗いし塩を洗い落として、冷蔵庫で保存。


なんだか、プロになったような気分になってしまう。


切り落とした頭や中骨は別途冷凍し、別の機会にスープで楽しむことにする。


あとはお米を研いで、美味しく炊き上げよう。


出刃包丁様様。まな板も綺麗に洗って次の出番に備える。手の爪を労わりながら、今度は骨抜きを調達しようかと思案する。


外は秋晴れ。


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2021年10月10日日曜日

歓喜のメッセージ

 




久しぶりの生コンサート。


思っていた以上に教会は大きく、ステンドグラスから淡い光が投影された椅子席は、ほぼ満席だった。バッタ達も随分と各地の教会でコンサートをしたが、ここの教会にくることはなかった。今日のバイオリニストは全く知らない女性だったが、弾く曲目が懐かしいものばかりだったので、せっかくのチャンス、チケットを手に入れた。


オレンジのサテンのドレスをまとった若い女性が、花嫁さながら教会の扉から入ってきてコンサートが始まった。


呼吸と整える間もなく、すぐに曲を弾き出したので最初は面食らってしまった。フォルテ、フォルテ、フォルテシモ!そんな弾き方に、余韻も何もあったものではない。最後の音が鳴り響くと同時に、周りから拍手が沸き起こる。そうしたと思ったら、またすぐに次の曲。


なんだか落ち着かない気分になるが、いつの間にか彼女のペースに入り込んでしまう。豊満な肢体からビロードのような音色が放たれ、情熱的な音楽に会場全体が包まれる。


ほら、生きているってことは、こんなに楽しいことなのよ!愛するってことは、こんなに美しいことなのよ!


そんなメッセージが、ばしばし胸に届く。


さあ、外に出ましょうよ。太陽がこんなに輝いているのだもの!


世の中、漸くウイルスの恐怖から解放され、マスクはしながらながら、コンサートも開かれるようになった。この若いバイオリニストにとっても、きっと久しぶりのコンサートなのに違いない。エネルギッシュで情熱的な彼女のコンサートに、聴衆は魅了され、歓喜に包まれた。



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2021年10月9日土曜日

問題の本質

 




バッタ達の会話を小耳にはさむ。


末娘バッタの白いバスケットを見ていた長女バッタが、履き心地を聞いている。今のバスケットは履き潰してしまったので、そろそろ新しく買おうかと思っているらしい。


すると、末娘バッタは履き心地もいいし、スタイルも良いので気に入っているが、ペルー産であることがネックだと言うではないか。ペルーで生産したものだと思うと、胸が痛いそうな。


最初は一体何を言っているのか、分からなかったが、どうやらフランスまで運ぶにあたり、どれだけ環境に悪影響を与えたかと思うと、それに加担した自分が情けないらしい。


一体世の中どうなってしまったのか。


そんなことを言ったら、ペルーの産業はどうなる?ペルーの経済に貢献したとは思わないのか?


そんな母親の一言はあっさりスルーされてしまう。ちょっと、ちょっと、ちょっと。


かけがえのない地球を守っていく使命があらんとばかりに、彼らの地球環境への関心は甚大なものがある。そして、少しでも環境破壊につながるような行為を正当化しようものなら、無知さや無教養さを哀れまれる。


そうなのか。本当にそうなのか。


それなら、寒くなったからとむやみに暖房をつけるのをやめようよ。寒いなら厚手のセーターを着れば良いではないか。


何かがおかしい気がするのは、既に過去の人間なのだからか。



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2021年10月7日木曜日

体内時計

 




自画自賛になってしまうが、一応目覚ましを掛けるが、目覚ましが鳴る数分前に目が覚めることが多い。


体内時計というものは、大したものだと感心してしまう。


日々充実しているからなのだろうと思うと、感謝しかない。


この点、末娘バッタは末っ子だからなのか、マイペースな性格だからなのか、目覚ましが鳴ろうが、ちっとも起きてこない。バカンスでバッタ達が全員集合のような時など、隣の部屋まで煩く響くらしく、いつも息子バッタがダッシュで起こりながら彼女の部屋に入り目覚ましを消す程。


とはいえ、学生寮ではそれなりに生活をしているのだろうし、遅刻をして単位を落としたら本人に戻ってくるのだから、一人の時にはそれなりに緊張して寝ているのかもしれない。


体内時計といえば、バッタ達は時差ボケというものがなかったとしみじみ思う。あれは特技の分野に入るのかしら。滞在初日にしっかりと現地の時間帯で過ごすことが重要なことは分かっているが、眠気に勝てない時がある。


どうやら、私の体内時計はそろそろ睡眠を欲している模様。

そういった声に、素直に従うとしようか。


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2021年10月6日水曜日

摩訶不思議な世界

 





知らないことでも分かっている様に話をし、出来ないことでも出来るように約束をしてしまう。


どうしてなんだろう。


出来ない約束はしなければいいし、出来ないものは出来ないということで解決することもあろうのに。


水曜の朝に届けると言われ、さすがに9時はないだろうと思いながらも、朝の9時からスタンバイ。10時になっても気配なし。車が混んでいるんだろうとか、出発の時間が遅れてしまったのだろう、とか、取り敢えず思って見る。


さすがにお昼になっても、なんの連絡もないので本社に問い合わせると、担当に確認しできるだけ早く状況を連絡するとのこと。


お昼休みに入るだろうし、仕方ないからランチにしようと半ば諦める。


案の定、ランチを食べ終わった頃に配達サービス担当者から電話が入る。


誰が午前中の配達が可能と知らせたのか分からないが、これまで午前中には一度も配達をしたことがないこと。午後いつになるか分からないが今日配達する予定であること。今日は一人なので、時間的に余裕がないこと。


そんなことかと呆れてしまう。水曜の午前中に配達をお願いはしていないし、むしろ、水曜の午前中に配達をするので、家にいて欲しいとの連絡を受けたのはこちら。


どうなっているのか。


こんな時には、怒っても仕方ないが、なんだか貴重な時間を奪われてしまったような脱力感を覚えてしまう。


まあ、いいとするか。


それにしても、こんなことがまかり通る世界って、何なんだろう。改めてカルチャーショック。慣れている筈なのに、このプロフェッショナリズムのなさと、責任の所在のなさには、呆然としてしまう。


理解する必要はないけれど、受け入れるしかない世界。


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2021年10月5日火曜日

生命の不思議

 





夏のある日、美味しいアボカドを食べた後の種が、これまた立派だったので捨てるに忍びず、既に2本も大きなアボカドの木があるにも関わらず、またアボカドの種をヨーグルトのカップに入れて水栽培を始めてしまった。


長女バッタからはアボカド農園を造るつもりかと揶揄われたが、いつかは持ってみたいものだと夢が膨らむ。


朝早く、他の植木鉢と一緒に外に出し、日が暮れると他の植木鉢と一緒に家の中に戻す。


そんなことを繰り返していると、アボカドの種は丸いので、ころりと転がってしまうことがある。長女バッタが数回転がしてしまったことは、本人から聞いていた。何を隠そう、私も何回か転がしている。


それなのに、ある日なんだか根っこが生えてきている様子を発見し感動してしまう。


気が付かないだけで、種もその分膨らんだり、成長しているのだろう。ある日、息子バッタがころりと転がしてしまうと、種がぱっかりと割れてしまった。


こんなちっちゃいヨーグルトのカップに入れているから、とか、文句を言い始めた息子バッタだったが、はた、と気が付き、せっかくここまで成長したのに、ごめんなさい、と謝ってくれた。


まあ、仕方ないよね。怒ってもしょうがないこと。ぱっかりと割れた種の下に真っ白で健康そうな根っこがびゅんびゅん生えている様子をみて、がっかりする気持ちの方が大きかった。


仕方ないよ、そう言って一度はゴミ箱に捨てたものの、すぐに拾って、もう一度ヨーグルトのカップにはめ込んだ。なんだか緑の芽が出てきそうな気配に、このまま捨ててしまうことができなくなってしまった。


毎日水を交換し、できるだけ日光浴をさせ、今度こそは転がさないように注意して過ごした。


そうしたら、どうだろう。


驚くなかれ。しっかりと芽が出てきたではないか。その芽も、日々ぐいぐいと伸びてくる。


なんという生命力だろう。あの時、二つに割れたからといって種を捨てなくて良かったと、心から思う。なんとも愛しい。


これから寒い季節に突入するので、どこまで大きくなってくれるか未知数だが、この溢れんばかりの生命力を大切にして、伸び伸びと育ててあげたい。今後が、ますます楽しみになる。



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2021年10月4日月曜日

一抹の不安

 






なんだかサイトの調子が悪いと思っているうちに

色々なアプリがダウンしていることに気が付く


このブログの記事もどこにもバックアップ保存していないから、

ダウンしてアクセスができなくなってしまったら、

そのまま消えてしまうのかな、と思う


写真もそうなのだろうか


ふと、

それはそれで悪いことではないのかもしれないと思ってしまう


いやいや

未練たっぷり


そんなことにはなって欲しくない


電話だけでも使える様子だから、

それでとりあえずはよしとするか


果たして、

この記事はアップされるのだろうか



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2021年10月3日日曜日

書くということ

 





ひと月ほど、ちょっとした書き物のバイトをしている。これが驚くほど難儀。命題が出され、時間と字数制限があり、自論を展開する、といったこととは真逆。


お題があり、構成があり、イントロがあり、各段落の見出しがあり、キーワードがあり、参考すべきサイトまである。


複数のキーワードは文字数によって必要使用回数が変化する仕組み。体言止めはダメ、文末のスタイルを二回以上同じものにしてはダメ、短文はダメ、長文もダメ、擬態語はダメ。


体言止め効果というものをご存じないのか。いや、そういったことを必要としない文体で書けということなのだろう。


そして画像。テーマに沿った画像を引っ張り出してきても、指示に合うものでなければダメ。


テーマを深堀し、歴史的背景を簡単に説明し、世界各国での見方の違いについて触れ、興味深いものになったと自画自賛していたものの、ガツンと戻される。ここでは、そんな展開は期待していないので、ニュートラルな文章でお願いします、ということ。


結局は、誰が書いても同じような、正直つまらない文章が出来上がる。写真も、全く奇をてらったものはご法度なので、差し障りのないものになる。


一つのテーマについて、さらりと書けばよいのに、ついつい深堀り調査をするものだから、知りえた興味深いことを伝えたくなってしまう。しかし、しかしだ。求められていることを忠実に守るという作業も、非常に勉強になるではないか。


研ぎ澄まされた、短くもなく長くもない、程よい長さの文章で、ずばり必要なことを述べる。いらない情報は切る。斬る。冗長な文章になりがちなので、これは本当に良い勉強。


クッカバラ流で囁くのは、この場があるではないか。


そう思い、今日も新しいテーマについて調査し、指示通りの枠内で期待された文体で書き始めることにしよう。調べた内容は、いつか役に立つかもしれないし、知識の肥やし程ありがたいものはなかろう。



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2021年10月2日土曜日

秋の野の花

 





ほんのりと薄紫色の花びらが情緒的な野の花が、このところ庭の至る所で咲き乱れている。これまで見たことがなかった気がするのは、この時期は寒くなってきて庭をゆっくりと見ることなどなかったからだろうか。それとも、今年はどこからか種子が飛んできて、いっぺんに根を張って群生化し、花を咲かせているのだろうか。


ムクゲの木の下に一面に咲いているところをみると、この春長女バッタが雑草を懸命に刈り取った場所なので、本当にいつの間にと驚いてしまう。


朝の光を浴びて黄金に輝いている時など、野の花にも光が当たるという当たり前のことに、感銘さえ覚えてしまう。


自然とはかくも偉大。



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2021年10月1日金曜日

いざ行かむ

 





東の空から昇る橙色の朝日に向かいながら、高揚感で37兆個の体中の細胞が打ち震えている。


天気予報では雨模様だったのに、この空の晴れ上がりようといったらどうだろう。いつも窓の枠から覗いていた景色が、今は目の前に広々と展開されている。


失うものはない。当たって砕けろの精神で体当たりしよう。


できるだけ渋滞を避けながら、複雑なジャンクションで道を間違えないように、ラジオの今日のニュース解説に耳を傾けながら、並行して話の展開を考える。


突然降って来たかのようなチャンス。それをどう活かすか。この段階でチャンスを与えられたことへの感謝の思いが胸を満たす。


いざ行かむ



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