2017年11月12日日曜日

16歳になった貴女に







最近頓に逞しくなってきたね。
ママは全く翻弄されてしまっているよ。一端にママのことを厳しく批判するようになったことには、驚いている。この間も大喧嘩に発展しちゃったけれど、原因を思うとママの方が赤面してしまう。

夜の仕事がない金曜と、土曜だけが、ママがアルコールを楽しめる唯一の時間。楽しむといっても、嗜む程度。あの時も、グラスにソルティードッグをちょっと作って、レモンの香りを楽しんでいた。

するとどうだろう。グラスをやおらつかみ、「何これ?何を飲んでいるの?」と、まるでアル中摘発者の勢い。かっとなったママは、グラスを貴女に叩きつけようとする自分の気持ちを抑えることに必死だった。

一度だってママは君たちの前で酔っ払って寝てしまったこともないし、醜態を晒したこともない。泣き上戸になることもない。ちょっと笑い声が大きくなるぐらいじゃないかと思っている。日曜の夜から木曜の夜まで、就寝するまでPCに向かっていることのストレス。それから解放される金曜の夜と土曜の夜。この貴重な二晩だけの、ちょっとしたママの楽しみなのだけど。

なぜだろう。長女バッタもママがビールやワインを飲むことをすごく嫌っていた。幼い子供たちは当然飲まないアルコールをママが一人で飲むことに、嫌悪感を感じたのだろうか。息子バッタに至っては、彼自身がアルコールを一切口にしない。香りを楽しもうなんて好奇心もこれっぽっちも持っていない。ママが煙草を触ることさえ嫌がるように、ボトルを手にすることもしない。どこで、どう刷り込まれたのか。

ママ、お酒は飲んでもいいけれど、一人じゃだめだよ。そんな時は友達を呼んで、皆と飲むようにすればいいよ。

そう貴女は言ったね。

でもね。一人で飲みたい時もある。静かに。これで一週間が無事に終わった、と思う瞬間の一杯なんだよね。それを君たちに分かって欲しいと思うことは、未だ早いのかもしれない。

ママに対してと同じように、学校では教師に対して、そして、パパに対しても手厳しいね。全く頼もしくなってしまう。

パパが仕事上での戦略を披露すれば、自分に自信を持っている人のみが実施できる戦略ね、と、嫌味っぽく一言。パパがにんまりと、自分に自信を持つことは、悪いことじゃないだろう?と言えば、程度の問題ね、とばっしりと斬る。傲慢さと紙一重、と暗に示す。

一体、いつからパパに対して、そんなことが言えるようになったんだろう。全くママは感心してしまうよ。

沢山の友達に愛され、頼りにされ、本気になって相談に乗り、役に立つからと参考書を貸してあげ、何かあれば家に誘い、お腹が空いたからとスパゲッティーを作ってもてなし、ママが帰るまでにきれいに片付け、夕食の準備までしてくれている。

さすがに貴女のために友達が贈ってくれた千羽鶴を見た時には驚いたけれど。

これから、どんな新たな面を見せてくれるだろう。

16歳、おめでとう。




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2017年11月9日木曜日

20歳を迎えた貴女に








誕生日を一緒に祝わなくなって、早三年。
貴女は既に自分の人生を一人で切り拓き、歩いて行っている。
去年は進学の件で本当に心配したけれど、どうやらうまく切り抜けた様子。

どんどんと一人で住む場所も決め、賃貸契約も済ませ、家具を購入して住みやすい環境を整えていく貴女に、ただただ目を見張るばかり。

貴女にとって、手に取る地図は世界地図。生まれた時から文化の違い、言語の違いを肌で感じてきた貴女にとって、異文化環境は特別なことではないのかもしれない。

高校に入って初めての友人宅での大きなパーティー。帰宅は真夜中になると知り、母親として不安になり、数々の質問をしたよね。そうしたら、「私はママの娘なのよ。ママ、私を信じて。」貴女はそう言ってのけた。ママは、頬を殴られる思いがし、はっとした。そう。ママは貴女をいつだって信じていたし、信じているし、これからも信じていくよ。

ママの娘なんだから、危ういこともあろうと思う。
不安に押し潰されることもあろうと思う。

まあ、取り敢えずは、ママだったらどうするだろうか、って考えてみてね。
そうすると、きっと新たな道が見つかると思うよ。

堂々とこれからは一緒にシャンペンが飲めるね。先ずは乾杯しようか。
貴女の20歳を。

誕生日、おめでとう。





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2017年11月5日日曜日

18歳になった君に






ここに、小さなタンブラーがある。

軽いけれど、真空二重構造。
チタンは固くて、成形する上ですぐに割れてしまうといった困難さがつきまとう。
そういった様々な困難を克服したエンジニアたちの努力の賜物が、このチタンのタンブラー。
高度な加工技術により機能性を重んじることで、美がもたらされ、持つ人の魂をも揺さぶる。

君の好きな氷水を入れてみよう。
保冷性はもちろん、手にしても結露しない表面。冷たさを感じない心地よさ。
今度は熱い紅茶を入れてみようか。
優れた保温性に驚くだけでなく、手にして優しい温もりにはっとするだろう。

君の18歳の誕生日に、この小さなチタンのタンブラーを贈ろう。

この小さなタンブラーの中に、
君はどんな世界を見出すだろう。
どんな世界を取り込むだろうか。

誕生日、おめでとう。




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2017年11月1日水曜日

必然的偶然








冬時間になることで、一時間分だけ時計の針を戻す。これで日本との時差は8時間。

いつもより、ちょっとお腹が空くタイミングが早くなることと、いつもより、眠くなるタイミングが早くなるだけのこと。

そんなことなのに、疲れが澱のように溜まってしまう。きっと、これまでよりも一時間遅く眠ることに、身体がついていけないのだろう。このところ、毎日帰りが遅くなっていたことも要因か。

追い打ちを掛けるように、電車の路線上の問題で、何回も乗り換えをし、いつも以上に時間をかけての出社となってしまう。

いつもとは違う出口で降りて、地上に出て見ると、朝日が眩しい。







丁度、「LIBERTE」の文字に光線が当たっている。思わず立ち竦んでしまう。この光景を見るがために、電車の問題があったのかとさえ思えてしまう。

必然的偶然。。。

背筋を伸ばして、新たな一歩を踏み出す。





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2017年10月28日土曜日

鉛色の息




久しぶりの笑顔。大勢の中からもすぐに見つけられる。
ちょうど隣の席が空いていることの必然的偶然に酔いしれながら、隣に座る。
それなのに会話が始まらない。気持ちが空回りして、一人でもがいて押し潰されそうになる。

と、目が覚める。


夢だったのか。


鉛色の息を一つ吐く。




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2017年10月22日日曜日

車上荒らし








早朝から出掛ける末娘バッタを車で送ることになり、さて乗るぞ、という段階で彼女が大声を上げる。

「ママっぁ!」

ん?助手席を見てみると、書類やCDが散らばっている。え?床にはサイドボードに入っていた筈の自動車の解説書が出ている。あれれぇ?地図、観光ガイド、住所のメモ、あらゆるものが外に出ている。

車上荒らし!
よくよく考えると、携帯の充電コードがなくなっている。もう古くなって、機能しなくなったトムトムもない。

とにかく、末娘バッタを送らねば。胸の鼓動を抑えつつも、エンジンを駆ける。バックミラーの脇に取り付けてある、高速・駐車サービス利用探知カードは無事。

ドアの鍵が壊されたり、ガラスが割れていたわけでもないので、恐らく、いや、明らかに、車の鍵が掛かっていなかったのだろう。銀行の明細書の通知が、開封されずに残っていた。つまり、所有主が割れてしまったいる。なんだろう、このいやらしさ。誰だか顔が見えない相手に、プライベートな部分を無理やり見られた後味の悪さ。

引っ越してきた最初の夏。朝起きてみると、地下室への扉が開いているので不審に思ってキッチンに入ると、椅子の周りが濡れていたのでぎょっとしたことを思い出す。前夜は雨。まさかの泥棒。寝室においてあったリュックがないことに気が付いた時の恐怖。私が寝ている部屋に侵入したなんて!不幸中の幸いは、バッタ達はパパと海に遊びに行っていて、私一人だったこと。現金と、棚にあった腕時計を盗まれていて、リュックやハンドバック、財布は裏庭に置かれていた。カードもパスポートも無事。

暑い夏で、庭に面したサロンの窓が少し開いていて、そこから侵入したらしい。開いていたから、覗きに入ったのか、或いは、開いていなかったら鍵を壊してでも侵入したのか。

今回の件も、路上にロックしないで駐車しておいた私がいけないのだが、普通は他人の車なのだから、たとえ鍵が開いていても乗らないだろう。

いや、やはりズボラな私が悪いのか。

そういえば、何年か前に、台湾の妹のところにバッタ達が遊びに行った時のこと。妹はバッタ達を連れて、自分の子供の学校のお迎えに車で向かった。通りで仙草ゼリーをおやつに買おうと、ちょっと車を停めて、皆でお店に向かい、戻ったところ、どうも車の様子が違う。あれれ?と、ふと前を見ると、彼女の古い、ちっちゃいミニが停まっているではないか!おおっ。妹は慌ててバッタ達をせかして外に出る。と、本当の所有者が子供達を連れて戻って来た。確か、お互いに大笑いをして別れたのだと思うが、そんなこともあるのだね、とバッタ達から話を聞いてびっくりしたもの。古さも、汚さも、色も、そっくりだったらしい。

その話を思い出して、ふと思う。

ひょっとしたら車上荒らしの相手も、最初はそんなつもりはなかったのかもしれない。よくある車種に、よくある色。自分の車かと思って、入ったところ、違うぞ、と。

いずれにしても、車のロックはどんな時でも掛けよう。家の鍵もしかり。と、ふと動くはずのないカーテンが揺れている。なんと、窓がちょこっとだけ開いている。私か?うーむ。車上荒らしだけで済んで良かったのかもしれない。

皆様も、どうぞお気をつけあれ。





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2017年10月21日土曜日

蔦紅葉







最近バスが定刻通りに来るので、急いで外に出て見ると満天の星空。

夜はまだ明けきれていない。これで夏時間に終わりを告げたら、一気に冬が近づくのだろう。前夜の風の激しさからか、通りに面した扉が大きく開け放たれている。

秋が来たのか。

独り言つ。





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