2022年7月29日金曜日

畏敬の念と感謝の心

 




近所の犬君たちが夕方大勢集っているらしいということは、犬仲間のグループメッセージで知っていた。参加したいという気持ちと、遠慮しておこうという気持ちが拮抗していて、どうにも決められず、時間が丁度しないということや、場所が不確定だとの理由にかこつけて、一匹狼の道を貫き、時々で会う仲間と遊び転げる程度にしていた。


実際、時々出会う仲間の犬を見ただけで、カンガルー跳びをしたり、猫を見ると吠えたりと、慎重さと臆病さを併せ持っていて、大勢の犬の中になど入ったら、一体どうなるのだろうとの不安もあった。


それでも、何故かその日だけは行ってみようかな、との気になって夕方トンカと歩いていると、丁度仲間の犬君に出会い、二匹は大喜びでもつれ合いながらはしゃぎ始めた。飼い主さんと挨拶をし話をしてみると、どうやらこれから例の大勢の仲間たちのところに行くという。それでは、一緒に参りましょう、と自然の流れでなった。


仲間の犬君と一緒に広場の入り口に元気勇んで入ったものの、向こうからわらわらと白、黒、茶、シェパード、ポインター、ボーダーコリー、コギー、ピットブル、など走って迎えてくれたので、トンカは仰天。咄嗟に回れ右をしてこちらに走って戻ってきてしまった。あらあら。


まあ、初めての反応としては当然ではあるまいか。私自身も戸惑うところがあるのだもの。その時、先ほど出会った犬君の飼い主の小学生ぐらいの息子さんが、トンカを振り返り、笑って来るように誘ってくれた。トンカ、行ってみようよ。


既に10匹はいるだろうか。飼い主と思われる人々に挨拶をし、様子を見てみると、犬たちの挨拶がぐるぐるとお互いの匂いを嗅ぎ合いながら始まった。悪くない感じ。と、誰かが遠くにテニスボールを投げた。トンカがいつもの調子で大喜びで他の仲間と一緒に駆けていく。


恐らく仲間の中では一番幼いのだろうか。それでも、トンカの瞬発力、疾走力は頭抜けている。何回かトンカがボールをゲットすると、飼い主たちの中から「トンカ!すごいよ!」との声が聞こえ始めた。


その広場というか、大草原というか、空き地の脇には小川が流れていて、時々その小川で水を飲むもの、水遊びをするものがいる。素晴らしい環境ではないか。よくよく観察してみると、仲間入りせずに一人でボールを齧っているもの、ちょっと離れて一人で涼んでいるもの、じゃれ合っているもの、皆それぞれ。トンカといえば、常に仲間とつるむタイプ。それでも、時々空を見上げたり、叢に鼻を突っ込んでみたり、ごろごろと草原に身を投げ出したりと、一人の時間も楽しんでいる。ボール投げゲームが始まると、常に追う集団の一人であることは確か。


トンカがいつものようにボールを独り占めすることなく、ちゃんと持ち帰って渡す様子を見て、集団生活で学ぶことの素晴らしさを改めて再確認。そりゃあそうだよね。仲間の犬君たちに怒られてしまうもの。へえええ。驚きの発見ばかり。


末娘バッタが夕食後寮に帰ると言っていたので、そろそろ引き上げることにする。大いに走り回ったので、引き際もさっぱりとしたもの。立派だったよ、トンカ、と声を掛けてあげる。


夜になって、その時のビデオがグループメッセージに送られてきた。トンカの勇壮な様子がちゃんと撮影されている。嬉しくなってみていると、すぐに別の動画が送られてきた。森に散歩に行った人からで、鹿の死体があるので注意するようにとのメッセージ。なんと、いつもトンカと散歩をする森の中の小径!その脇に、トンカと同じ胡桃色の物体が横たわっている。どこにも傷もなく、そこで昼寝をしているようだが、顔だけが変な風によじれていて、目が空を見上げている。角がないので、雌だろうし、未だ若々しい。一体、何があったのか。痛ましい。


それよりも、森だからとリード無しで散歩していた犬は、生肉に引き寄せられて飼い主がどんなに呼んでも帰ってこなくなってしまうというではないか。


トンカといつもの森の散策に出ていたら、どうなっていたかを想像し、真っ青になる。そして、なんだか知らないが、犬仲間たちの遊びグループに顔を出すことになった偶然に、感謝する。いや、偶然ではなかろう。我々は守られている。


太陽神、森の神、大地の神、大自然の神たちよ。トンカをお守りくださり、ありがとうございます。どうか、これからも宜しくお願い申し上げます。


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2022年7月28日木曜日

噛み合わない会話

 






本社サイドでの破格の昇進により、旦那が駐在期間を一年早々に切り上げて帰国した友人と、久しぶりにランチを共にする。


帰国直後に我が家に立ち寄り、実は犬嫌いだったことが判明し、赤ちゃんトンカからの歓迎の愛くるしい洗礼を受けた友人が、そそくさと帰って行ってしまって以来のこと。


待ち合わせの時間を間近に30分遅らせ、その遅らせた時間から更に15分は遅れてやってきた彼女。仕事の合間を縫ってやってきた身としては、のっけからげんなりとしてしまいがち。そんな自分を叱咤し、笑顔で迎える。


この夏にイギリスの大学を卒業した息子君の話が真っ先に話題となる。クラシックギターが専門で、現地の音楽学校で子供たちに教え始めているので、卒業後も現地に残るらしい。そんな彼に、パリでアパートを買ってあげようと、今物件を見て回っているという。もともと不動産関係が個人的にも興味があり、大好きな彼女。趣味も兼ねてのことだろうが、社会人になりたての息子に、あろうことかパリのアパートをぽんと贈るなんて、一体どういう料簡なのか。


今の私にはバッタ達にアパートを買ってやる余裕も、借りてあげる余裕もない。そんな自分の環境と比較してではなく、これから人生を切り拓いていく若者に対し、音楽家志望の若者なら誰もが喉から手が出る程に欲しいパリのアパートを、ぽんと買ってあげることの功罪を考えないのか、と真剣に思ってしまう。


彼をパリに帰りたくさせるインセンティブなのよ。


こともなげに彼女は言う。冷静に考えてみれば、私自身、東京での学生時代と社会人時代、親が購入してくれたマンションに兄弟で住んでいた。同じことか。それでも、その時は彼女の思いに共感できない自分がいた。


彼女は、9月から一年間陶芸教室に通うという。それは楽しそうだね。となるが、会社には帰国したことを伏せて、また一年休職の延長を申し出て受け入れられた、と言われると、ついつい、えっという顔をしてしまう。


次から次から、彼女の口から出てくる話を、友人としてにこやかに受け止めてあげれば良かった、と今なら思う。彼女だって、いちいち咎められ、審査を受けているような、居心地の悪さを感じたに違いない。


別の話題になっても、なんだか心ここにあらずの様子で、上滑りな会話が続いてしまう。


せっかく誘ってもらったノルマンディーでの週末だけど、丁度バカンスから帰って来たばからなので、難しいのよ。金曜に帰るので、土曜、日曜、と無理をすれば行けないことはなかった。無理してでもおいでよ、と言われることを考え、その時は一日だけでも行こうかな、と思っていた。が、特に引き留められることもなく、話題は別なことに移ってしまった。


そして、良いバカンスを、バカンス後に会おうね、と何とも歯切れの悪い別れ方。


私だけがそう思うのか。恐らく、彼女自身まだ帰国して二ヶ月しか経ておらず、色々と忙しいのに違いない。考えてみれば、私に関する質問がなかったな、とぼんやりと思う。まあ、あまり深く考えないことにしよう。バカンスから戻ったら、確かに一日だけでも、ノルマンディーに遊びに行けばいいじゃないか。連絡すれば、大歓迎してくれるに違いない。これまでだってそうだったように。


ますます暑くなりそうな日差しを避けながら、帰路を急ぐ。



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2022年7月26日火曜日

任務完了

 





単純作業ながら量が量なだけに時間がかかり、いかに効率良く進めるかを考えながら、それでも作業のペースを落とさないようにリズミカルに仕事を進めるよう努めた。今日こそは仕上げよう、と思っている時に限って、システムのサーバーへのアクセス過度が原因か、手を休めなければならない状況に陥ること暫し。


あまりに急ぎ過ぎて、へまな失敗をし、その失敗を取り戻すための作業で余計時間がとられることもある。何事もバランスが肝要。


どうしても仕上げたいからと、帰宅後も本当に珍しくコンピューターを立ち上げ仕事を再開。


熱い鼻面が膝の上に載せられ、動こうとしない。


とんちゃん、心配しないで。すぐに終わるから。これを終えたら、ちょこっとだけ散歩しようね。


そう言うが、黒い瞳はじっとこちらを見つめ続け、動こうとしない。何が気にいらないのだろう。食後に映画を観ることもあるし、携帯で動画を見ていることもある。仕事をしていることが分かるのだろうか。


漸くトンカが諦めて、隣で寝始めた頃に、ここ数日手掛けていた仕事が完了する。なんと清々しい思いだろう。電源を切ると、それが合図のようにトンカもむくっと立ち上がった。よし、暗くなる前にちょこっとだけ散歩してこよう。


西の空の向こうは夕日で黄金色に輝いている。やり遂げた後の達成感に疲れは消し飛び、兎のように草原を疾走しているトンカの尻尾がいつも以上に愛しく思われた。



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2022年7月24日日曜日

香辛料のなせる業

 








レモンとオレンジの皮を摺ると、爽やかな香りがぱっと室内に飛び散る。その香りを取り込むように分量の半分の量のカソナードに混ぜ、今度は室内の温度に戻したバターに摺り込み、バターがポマード状になるまでしっかりと混ぜ合わせる。


卵を割って卵黄と卵白に分け、卵黄のみ上述のポマード状のバター生地に一つ一つ混ぜていく。


カルダモンの粒の皮を剥き、中の小さな種を取り出し、クローブと一緒に粉砕する。粉砕機の蓋を開けると、新緑の濃厚な香りが空中に放たれた。ナツメグを削り、甘く芳醇な香りが独特のトンカ豆を削り、シナモンと一緒に、柑橘類の爽やかな香りが封じ込められたポマード状のバターに振り入れる。絞ったレモンを混ぜ、丁寧にむらがないように混ぜあわせる。はちみつもたっぷりと入れ、生地が均一になるまで混ぜる。


セモリナを三回に分けて振り入れ、ゆっくりと混ぜ、最後に粉にしたカシュナッツを大量に生地に混ぜ入れる。


残していたカソナードをいっぺんに、冷蔵庫で保存していた卵白に一度に振り入れ、撹拌し、固いメレンゲを作る。角が立ち、ボールを逆さにしても動かないぐらいになるまで撹拌する。三分の一のメレンゲを生地にしっかりと混ぜ合わせ、それを残っているメレンゲに入れて、生地が均一になるまで手稲に混ぜ合わせる。


型に入れ、低温のオーブンで1時間半程度焼き上げる。


途中、生地が焼き上がっていく過程で、キッチンが甘く、香ばしい薫りで満たされていく。このレシピの生い立ちに思いを馳せ、彼の地のそれぞれの家庭のキッチンが豊かな香りに満たされている様を想像し、我が家のキッチンもそのうちの一つであるような錯覚に陥る。


目を閉じれば、椰子の木と灼熱の太陽、そして人々の笑い声。

香辛料のなせる業、か。



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2022年7月22日金曜日

色の階段

 






トンカと出会って、散歩に外に出なかった日はない。当たり前のように遅くとも6時半には起床する生活リズムは、週末だろうと前日に夜なべしようが、眠れない熱帯夜を過ごそうとも変わらない。我ながら健康的と笑ってしまう。


トンカと同じ風景を見ているわけではない。叢に鼻を突っ込むことはしないし、草藪に入り込むこともしない。それでも、時々一緒に足を止め、空を見上げる時がある。


トンカよ。あの空にうっすらと、しかしくっきりと雲に届きそうな階段が見えるかい?虹だよ。雨が降って、さっと晴れ上がった時にだけ現れる色の階段なんだよ。


それだけ聞き終えると、雲に行くより叢だよん、とばかりに原っぱに走り出した。耳をやわらかく風になびかせながら。



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2022年7月21日木曜日

かくれんぼ

 





いつも朝は大好きな大きなソファーで眠っていることが多いが、ここ数日の猛暑で、キッチンのタイルがひんやりとして気に入っているらしく、キッチンのドアを開けると、すぐに出迎えてくれるようになった。


トンカが朝の散策を一人で庭で楽しんでいる間に、急いで身支度をし、改めてキッチンに戻ってくることにしている。その頃にはトンカも家に戻っていて、大抵やはりお気に入りのソファーにいることが多い。


ところが、キッチンにもリビングにも姿が見当たらない時もあり、珍しく未だ庭で遊んでいるのかと、庭を見ても姿がないこともあり、慌ててしまう。


初めての時には、本当にどきりとしたが、何のことは無い。可愛い尻尾がテーブルクロスの下からのぞいていた。得意満面な様子が目に浮かぶ。すぐには気が付かないふりをしていると、今度は相手がしびれを切らして、尻尾をぱたぱたと音を立てて回し始めた。


テーブルの下を覗くと、にやりとした顔が迎えてくれた。かくれんぼ。


次はどんな意表を突いたことをしてくれるだろう。こちらこそにんまりとしてしまう。



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2022年7月19日火曜日

灼熱の太陽

 





フランスに来て、もう何年になるだろう。こんなに茹だるような暑さが続くことは本当に珍しい。しかも、気温が40℃を超すともなれば、かつて経験していない程の暑さである。扇風機はおろか、冷房など完備していない家屋がほとんどで、公共交通機関に至っては、冷房車が稀である。バスなどサウナ化していて、あまりに酷い暑さになると、どうやら運転手が自主規制をしているようで、運行していないことがある。


サハラ砂漠に吹き付ける熱風が大陸に上がってきている、などと言う人もいるが、実際のところどうなのだろう。


日中どんなに暑くても、乾燥しているので朝夕は涼しくなる、などと思っていたが、ここ数字は日が暮れても38℃平気で維持している。本当にどうしてしまったのだろう。熱風が吹いているのだから驚いてしまう。


それでも、トンカは散歩をしたがる。庭にいることと、散歩に出ることは似ていて非なるものらしい。熱い鼻面を膝に載せられると、どうにも参ってしまう。そこまでおねだりされたのでは、リクエストに応じないわけにはいかない。意を決し、水をボトルに入れて、外に繰り出す。


不思議なもので36℃が結構涼しいなんて思えてしまう。それでも暫く歩けば、じっとりと汗がにじみ出てくる。トンカは嬉しそうに乾燥しきっている藪や叢に鼻を突っ込んで、いつもよりもやや遅い足取りで散歩を楽しむ。


ただ、いつもの二倍の長さの舌をだらりと出して、ハカハカしているのだから、可哀想になってしまう。そこで、漸く20度台に下がる早朝に、散歩に連れて行ってやることにする。さすがに仕事があるので、森の中には入らずに、森の入り口を通り過ぎて草原を突っ切り、農地のそばを通って、羊の放し飼いの脇を歩き、戻ってくるコースにする。


早起きは三文の徳とはよく言ったもので、草原では、トンカと鹿のちょっとしたレースを見物することができた。トンカはチーターの様に優雅に駆けると思っていたが、鹿の華麗なジャンプを見せつけられると、まだまだ修行が足りないぞ、と思ってしまった。


深追いせず、ちゃんと適当なところで切り上げて戻ってくるところが、トンカの良さ。戻ってくると信頼しているから、リードは森の中でも滅多につけずに自由にしていることを、ちゃんと理解しているように思えてしまう。


爽やかに感じた早朝散歩も、しまいには汗ばみ始め、太陽の光がぎらぎらと眩しくなってきて、日中40度に達するとの天気予報も、あながち嘘ではあるまいと思えてくる。今度はいつ、鹿とトンカのレースを楽しめるだろうか。トンカ、楽しみにしているよ。知ってか知らずか、長い舌を出しながらこちらを振り向いてにんまりする。



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2022年7月18日月曜日

ぷるぷるとした口どけ優しくも奥深い味わいの珈琲ゼリー

 






どういうわけか、フランスはデザートゼリーの文化圏ではない。ゼリーとなれば、ブイヨン味の野菜のゼリー固めが主要になろうか。もちろん、ゼリーをデザートに材料として使うことはあっても、ムースやババロア、ブランマンジェなど乳製品を凝固させる役割を担い、純粋な透明感のあるゼリー独特の特長を活かしたものに使われることは、あまりない。


以前バッタ達を引き連れてイギリスでの一週間の夏のバイオリンのサマースクールに行ったが、そこでのセルフの食事のデザートに、甘いケーキ、ライスプディング、フルーツとともに、カラフルなゼリーがあって、バッタ達が歓喜したことを覚えている。


オーストラリアのデザートで大好きだったトライフルにも、ゼリーが入っている。つまり、アングロサクソンの文化圏ではゼリーそのものが、しっかりとデザートとしての地位を確保している。


そうは言っても、フランスでもグミのような硬めのゼリーは子供達にも大人にも人気なのだから、歴史的背景をたどったら面白い結果となるかもしれない。実際のところ、ちゃんとネットで調べれば回答はすぐに見つかるかもしれない。なんだか、この猛暑でけだるくなってしまい、いつもの好奇心がとんと湧いてこない。と、暑さを理由にここは手抜きしてしまおう。とにかく、暑くて何もしたくなく、トンカだって涼しいタイルの上でぐったりとしているではないか。


そう、こんなけだるい日には、冷たいデザートが欲しくなる。口どけの優しい、ぷるるんと震える、それでいて奥深い味わいのある、漆黒の珈琲ゼリー、これこそが猛暑日のデザートの王者ではあるまいか。


こんがりと香ばしい珈琲豆を挽くと、ブラジルでの日々が蘇る鮮やかな香りがぱっと広がる。熱いお湯を少しかけて粉を優しく膨らませると、更にアマゾンのジャングルを思わせる濃厚な香りが立つ。そうして、ゆっくりと静かに少しずつ熱湯を注ぎ、珈琲を淹れていく。


その香りと味わいを凝縮させたぷるるんゼリー。あまり硬くなく、それでいてしっかりと固まっていることが条件。生クリームをすっと注ぎ、漆黒と純白のコントラストを楽しむ。庭のラベンダーの穂を刺して、完成。


どうです?Yuvuzela亭で午後のひと時をお過ごしになりませんか?トンカとお待ち申し上げます。



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2022年7月17日日曜日

残照

 




残照


パリにしては珍しくうだるような暑さが続いている。それでも朝夕は涼風が感じられる程に気温が下がるので、タイミングを見計らってトンカと散歩に行く。


緯度が高く、日が暮れる時間が遅いといっても、7月も中旬になれば9時半には太陽は隠れてしまう。いつもの森が見渡せる丘に着く頃が、丁度夕日が楽しめる頃合いとなり、トンカの毛並みが神々しく黄金に光る様を目の当たりにする。母親がゴールデンである証が、その時だけははっきりと見出せる。


日が沈む時というのは不思議なので、一瞬、これまで以上にかっと周囲が明るくなる。あれは、どういう現象なのだろうか。科学的なことを考えるよりも、その瞬間を絵画に捉えた画家や、作品のテーマにした文豪などに思いを馳せてしまう。


そして、ふっと周囲はまた元の光に包まれ、夕闇へと静かに移行する。トンカの毛並みはいつもの胡桃色に戻り、すくっと立ち上がった尻尾をふるふると嬉しそうに回転させながら、夕闇迫る家路を急ぐ。



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2022年7月16日土曜日

森の神からのメッセージ

 





森の中はいつだってひんやりとしている。爽やかなハッカの香りがする小径は、特にお気に入り。尻尾がきゅんと上に上がっていて、嬉しそうにフリフリしながらあちこちに鼻を突っ込み大地の香りを楽しんでいるトンカの姿は、本当に愛らしい。


そんな森の散策を終え、市が無料で希望者に抽選で貸し出している家庭菜園の区画の脇を通る、細い小径に入る曲がり角で、突然トンカが立ち止まった。トンカが息を飲んだ瞬間が分かる程、私も息を飲んだ。目の前には角をつけた美しい若い牡鹿が、こちらをひたっと見つめていたからだった。


トンカと若い牡鹿が、お互いじっと動かずに見つめ合い、それを第三者の私が見守っている格好となった。どれぐらい時間が経ったのだろうか。牡鹿は恐がる様子もなく、かといって、近付いてくるような馴れ馴れしさもなく、毅然としていた。犬仲間と出会った時なら、カンガルー跳びをしたり、怖がって私の後ろで跳ねたりするのだが、この時ばかりはトンカも不動だった。


張り詰めた空気を破ったのは、沈黙に耐えられなくなったのか、トンカだった。トンカが吠えた瞬間、牡鹿は見事に姿を消してしまっていた。あたりを見回しても、どこかの草が揺れているわけでもなく、一切の気配がなくなってしまったのだから、驚いてしまう。


雨一滴降らない暑さ続きで、森の中の沼や水溜まりも干上がってしまいそうである。野菜や果物が収穫時期にある菜園に食物でも探しに来たのだろうか。


いや、森の神の使者ではなかろうか。となると、メッセージはなんだったのだろう。トンカはしっかりと受け止めたのだろうか。爽やかな涼風を頬に感じながら、トンカと帰路につく。



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2022年7月15日金曜日

ハートを鷲掴みするタルトオショコラ

 





鏡の様な艶やかな表面に、カカオを振りかけ薄化粧をする。そこに金箔でもあれば、小さな欠片をのせたいところ。ナイフを入れると、さくっとタルト生地が心地よい音を立て、冷蔵庫でひんやりと固められたガナッシュが濃く艶やかな姿を現す。


口にすれば、かちっとしたタルトの歯ごたえと香ばしさに先ずは心震え、舌の上でガナッシュが優しく溶けだしたら、もう堪えられない。


貴婦人のような高貴さと奥ゆかしさを併せ持つデザート、チョコレートタルト。それが、実に身近な材料で、いとも簡単に出来てしまうのだから、作らずにはおられるかというところ。チョコレート好きにはもちろんのこと、甘いのは苦手といった方にも、必ずや楽しんでいただけるであろう一品。


材料(18㎝のタルト型使用)

タルト生地:

ビスケット 120グラム ←今回はガレットを使用

ダークチョコレート 50グラム

・細かく砕いたビスケットの粉に溶かしたダークチョコを混ぜ、タルトの型にしっかりと敷き詰め、冷蔵庫で保管


ガナッシュ:

生クリーム 250グラム

ダークチョコレート 240グラム

・生クリームに砕いたダークチョコを入れ加熱。しっかりと溶かし、混ぜる。


冷えて固まっているタルト生地に、ガナッシュを流し入れ、トントンと叩き平らにし、冷蔵庫でしっかりと冷やし固める。


しっかりと固まったタルトに、カカオを振って完成。シンプルながら、味わいは絶妙。是非お試しを。





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2022年7月14日木曜日

熱き眼差し





 


トンカの特等席は一人用の大きめのがっしりとしたソファー。そこからは、テーブルに座っている私をじっくりと観察できるし、机で仕事をしている私のことも、がっちりと見張ることができる。正に一挙手一投足を見逃さんばかりの探偵ぶり。


しかし、探偵もさすがにじっとしているとウトウトとしてしまう。うっかりと寝込んでしまった姿が愛らしく、写真でも撮ろうかと近づくと、ぱちりと目を開けてこちらを見つめ返されてしまう。携帯を向けただけでも、ぱっと目を開ける時もあり、どうして分かるのだろうかと舌を巻いてしまうこと度たび。


それでも、ゆっくりと息をこらえて気配を殺し、遠くからとなるが撮影に成功し、後で拡大して楽しむこともある。


携帯電話の写真機能は、大したものだと感心してしまう。バッタ達が幼い時には、まだここまでの性能を持っていなかったので、ミノルタの一眼レフを愛用していたことを懐かしく思い出す。公園で忘れてしまい、慌てて取りにいったものの、既になかった時の喪失感ったらなかった。今にして思えば、3匹の幼いバッタ達を引き連れ、よくやったものだと我ながら驚いてしまう。未だ赤ちゃんの末娘バッタはベビーカーで、2歳になってしっかりと歩いても寄り道が大好きな息子バッタと、4歳のまだまだママに甘えたい長女バッタ。恐らく水、おやつ、おむつ、ティッシュ、諸々を詰め込んだカバンを持っていたはず。カメラは、どうしても二の次になってしまったのだろうな、と今更ながら思い返す。


おっとっと。ついつい思い出の迷宮に嵌り込み、横道にずれてしまった。特等席から送ってくるトンカの熱い視線をやわらかく受け止めながら、暑くならない今のうちに、早朝散歩に出ることにしようか。ね、とんちゃん。



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2022年7月13日水曜日

夜の散歩

 




ここ数日猛暑が続いており、うだるような暑さの中での夕方の散歩は、さすがに敢行していない。夕食後の20時以降になると、漸く涼風が感じられるので、待ち遠しくてうずうずしているトンカを連れて森に行く。


緯度が高いだけあって、夏は遅くまで明るいことがありがたい。それでも、森を散策する人影はなく、時々鹿に出会うだけで、鳥たちの囀りを耳にしながら、トンカが好き勝手に走り回る。


森の入り口にしかたどりつかない田舎道にも車の姿はなく、リード無しでトンカの軽やかなステップだけが響き、耳に心地よい。と、一本道の遠くにどうやら我々の様に夜の散歩を楽しんでいる人影が見える。大型犬と一緒の様に見受けられる。トンカはさっとカンガルーの姿勢になっている。


遠すぎて確認しにくいが、二人の女性連れで、犬はリードがついていない模様。従い、トンカもリード無しで問題なかろうと判断。彼らに近付くに従い、トンカのカンガルー跳びが激しくなるが、大丈夫だよ、優しく挨拶をするのよ、と声を掛け続ける。


二人の女性は、トンカのカンガルー跳びに歓喜している様子なので、安心しながら声が掛け合えるぐらい近くなってから、「ボンソワール。こちら7ヶ月のトンカです。彼女、そちらの犬君に挨拶をしたくてうずうずしているのです。ご挨拶しても、良いでしょうか。」そう、声を張り上げて言ってみる。


と、女性たちの歓喜の声はさらに高まり、満面の笑みで私の名前を連呼しているではないか。


なんと、こんなところで、こんな時間に出会うとは思いもよらない友人のカロリーヌ。バッタ達のバイオリン仲間のママ。10年以上も毎週、個人レッスンとグループレッスンに通い、定期コンサート、夏の研修、南仏特別コンサート、イルドフランス大会、リヨン全国大会、ユネスコ特別コンサート、イタリア遠征、ロンドンのアルバートホールでの記念コンサート、と数々を一緒に参加してきた仲間。友人というよりは戦友に近いかもしれない。参加といっても、バイオリニストである子供たちが参加するだけでなく、我々親も企画から運営までサポートすることが多かった。幾つものケーキを焼いたり、切り分けて皆にふるまったりと、親も大いに参加するタイプの音楽教室だった。


最後に会ったのが、彼女の三番目の娘さんが高校を卒業した時なので、もう4年になるか。あの時よりも、なんだか若々しく、溌溂としているカロリーヌをみて、こちらまで嬉しくなってしまう。


思い出が溢れんばかりに出てしまい、話も途切れることがなくなってしまいそう。近々会うことを約束して、子供たちの近況を簡単に交わし合い別れる。


トンカとの散歩は毎回思わぬ出会いを運んでくれる。涼風がなんて頬に心地よのだろう。しばらくは、夜の散歩を楽しむことにしようか。



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2022年7月10日日曜日

出会いは一瞬








森や林など自動車がこない場所では、トンカのリードは外し、自由に飛び跳ね、走り回れるようにしてあげている。他の犬に出会った時にも、トンカの勘と犬同士のフィーリングで、逃げたり、じゃれたりできるように、リードはつけていない。勿論、相手がリードを付けている時は、さっとトンカを傍に引き寄せ、リードを付けることにしている。犬同士のマナーと言えようか。


広場でも、子供たちがボール遊びをしていたり、かくれんぼをしている時など、しっかりとリードは付けている。トンカを信用しているが、何かあったら、お互いに悲惨なことになるので、そんな出会いを避けるための防御である。


誰もいない週末の早朝時などは、トンカの天国。堂々とリードなしで、様々な場所を闊歩する。が、道路だけは車がある無しに関わらずリードを付けて。そういう状況で、広場の入り口に差し掛かったところで、トンカが珍しく石を積み上げたブロックに両足で飛びついた。と、そのブロックの上にはおしゃべりのピーがいて、トンカの存在に一向に驚かずに平気で佇んでいる。そればかりか、ピーの嘴とトンカの鼻が急接近。え?そんなことありか?


ボーイミーツガール

トンカミーツピー


これは凄い場面ではないか。慌てて写真を撮ろうとすると、ありがちながら上手い構図ができない。当然、トンカとピーは動き始める。トンカのリードを外してあげる。


すると、どうしたことだろう。ピーが勢いよく飛び立ってしまったではないか。リードが付いている時は、まったく何の警戒心もなく二人は見つめ合い、仲睦まじい様子だったのに。


ピーはリードなしのトンカがどう動くか分かっていたのだろうか。それとも、私がトンカのリードを外したことで、人間の存在に気付いてしまったのだろうか。


出会いは一瞬。


別の出会いを求めて、トンカと二人森に向かう。



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2022年7月9日土曜日

我が家の教育方針

 





トンカは果物に目がない。我が家の庭のさくらんぼに味をしめたからだろうか。誰かが蜜柑の皮を剥いた途端に、さっと忍び寄ってくる。たとえ今まで寝込んでいたとしてもである。この間もグレープフルーツでタブレを作ろうとして、皮をすっと切った途端に腕の中にトンカの鼻面があってびっくりした。柑橘類の爽やかな香りが好きなのだろうか。レモンも然り。


苺、スイカ、フランボワーズ。嬉しそうに食べる。


森を散策している時も、木苺の群生にぶつかると暫くはそこから離れられない。


ドッグフードも、一日三回、ぺろりとあっという間に平らげてしまう。量的には、表示されている量に対してちょいと多めにしている。


それなのに、時々散歩の途中で会う人々から、痩せ過ぎ、がりがり、あばら骨が見えているから問題、と厳しい指摘を受ける。獣医に見せた方がいいとかアドバイスを受ける。こんなに嬉しそうに、カンガルーのように跳びはね、兎の様に駆け回り、チーターのように疾走するのに?こんなに幸せそうな笑顔を振りまいているのに?


トンカは新陳代謝に優れている。今食べた物を即座にエネルギーに変え、見事な瞬発力を発揮する。美しく見惚れる程筋肉がしゅっとついているし、そうでもなければ、あれだけの垂直跳びは出来まい。


大丈夫。そう自分に言い聞かせる。子育ての時もそうだが、周囲の声や溢れんばかりの情報はありがたい一方で、時々どれが最善なのか、自分がしていることが果たして良いのか、と不安になる時がある。トンカの嬉しそうな顔を愛でながら、取り敢えずは今のスタイルで問題ないと確認する。何かあれば、その時にしっかりと軌道修正すれば良い。


庭のレインクロードの実がテニスボールぐらいに大きくなってきている。そろそろ食べごろ。高い梢に鈴なりになっている実は鳥たちに献上するので、屋根から採れる実はそっとしておいて欲しいなと、願うこの頃。ぽっとりと落ちてきて、全てトンカの小さなお腹に入る前に、収穫しよう。



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2022年7月8日金曜日

祈り

 






流れる風に雨の匂いを感じた。

かさかさに乾燥した大地が少しは潤うのだろうか。


衝撃的なニュースを受けて、これ以上書くことができない。

心中よりご無事をお祈りすることしかできない。





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2022年7月7日木曜日

銀色の蛇君を踏まないように避けて、強かに顎を打ち付けるの巻

 





夕方のいつもの散歩コース。森に入る手前の小径の両脇の藪が随分と繁って来たと、のんびり眺めていたが、ふと足元に銀色の細く光る物体を目にし、まさかのマムシかと、踏まないように大急ぎで駆け抜けようとして、どんくさくもバランスを崩し、駆け抜けようとした勢いも相まって、おっとっと、と走り込んで落下。なんとも無様ではあるが、勢いと全体重を顎で受け止めてしまったので、顎が痛いこと、痛いこと。


トンカが心配してなのか、なんか凄いことしていると思ってなのか、慌てて戻ってきたが、ここは何でもないと大人の余裕を見せながら立ち上がり、埃だらけになった上着とズボンを手で払う。


平気の平左、と歩き出したが、じんじんと痛みを顎に感じていた。それでも、いつも通り一時間半は歩いただろうか。家に戻る頃には、顎がお岩さんのように腫れあがってしまっていた。


蛇様だからと、慌てなくても良かったのだが、踏む感触も嫌ながら、踏んで逆襲されるのも怖いし、とにかく、正直なところ超超大慌てをしてしまった。余裕で跳んだり跳ねたりしているトンカをみて、若さなのか、持って生まれた素質なのか、と思ってしまう。


夕食後に一仕事しようと思っていたが、その気持ちは萎え、のんびりすることにした。夜の9時といっても、まだまだ明るい。トンカと、夜の街を歩くことも悪くないのかもしれない。レインクロードの熟した甘い香りが、夜風に乗って優しくあたりを満たしている。



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