2012年9月16日日曜日

秋の空に台湾の姪や甥を思う




9月に入りのどかな秋晴れが続いているのに、きな臭い話がこのところ多過ぎる。

エジプトやリビアでは米大使館、米領事館が襲撃され、リビア大使を含めた4人が銃殺されるという衝撃的事件が相次いで起こっている。
バングラデシュやアフガニスタンでは星条旗が焼かれ、反米デモが繰り広げられている。
いや、どうやら、それだけで収まらず、ここ二日ばかりで、世界各地にムスリムによる反米デモの動きは飛び火している。
アメリカ合衆国で制作された映画「Innocence of Muslims」が、ムスリムを侮辱するものであるとして、これに抗議する動きが発端という。
確かに映画の内容は、ムスリムであったら怒りを覚えるものかもしれない。
だからといって、大使射殺となると、どうも狙いは別にあるのか、と思ってしまう。
切っ掛けを待っていた動き。

翻って、
中国全土に広がっているとされる反日デモ。
長らく個人の所有であり、政府として賃貸料を支払っていた尖閣諸島のうち3島に対し、ここにきて、911日に日本政府が地権者より購入。
一方で、これまで領有権を主張してきた、中国政府、そして台湾政府の存在があり、
各地で反日デモや暴動に発展してしまっている。

台湾は中国との関係もあり、
かなりの親日であり、
台湾人と結婚して当地に住む妹も、日本人として大いに歓迎されていると話しに聞いている。
実際、何度も遊びに行ったが、毎回楽しい思い出ばかり。
(実は、日本人に英語で道を聞かれたり、ホテルで中国大陸の人だと思われたり、郵便局でフィリピン人と間違えられたりと、台湾で日本人と思われて話しかけられた例はない。)

ところが、
ふと気になって、妹は小学4年と6年になる子供達に何か困ったことはないかと聞いてみたらしい。
すると、期せずして、子供達はある、といったという。
小学6年生の姪は、社会の先生が黒板に世界地図を貼って、日本は魚が欲しいから、無理やり土地を取ったひどい人々です、と説明したという。
何も言えず、静かに耐えることしかできなかったであろう、姪の小さな痛んだ胸中を思いやって、こちらまで涙ぐんでしまう。
小学4先生の甥は、クラスの少年から、日本は自分の土地だって言っていながら、お金を払って買った馬鹿、と罵られたらしい。大人の話を聞いての受け売りだろうか。ナルホド、大衆のセンスでは、そうなるのか。と感心する一方で、自分のママが日本人であるだけで、馬鹿にされて、でも、言い返せずにいた甥を思って、悔しくて辛かっただろうな、と思う。

その話を、バッタ達にしてみる。
そもそも日本の領土問題を知っているのか?
台湾のいとこたちは、辛い思いをしているんだよ。

驚いて、悲しみ、一体何が起こっているのか詳しく知りたがるであろうと思っていた。
が、意に反して、バッタ達の反応は冷たい。
学校では、差別発言は日常茶飯事、という。
いちいち、そんなこと気にしていたら一日が終わらない、と。

日本人は、黄色といわれ、食堂でバナナが出れば、おい、どっちが黄色か、と揶揄され、黄色いTシャツでも着ようものなら、大いに馬鹿にされるらしい。
一方、ドイツ人は、歴史の時間、皆にコテンパに言われるらしい。大量虐殺、ジェノサイド。
ポーランド人は、貧乏で道楽者。
イタリア人は嘘つきでペテン者。

ちょっと、ちょっと!

「あ、でも、みんな気にしていないよ。」

あっけらかんとしている。
それぞれが、自分の個性として自覚しているというのか。

そして、付け加える。
「でも、日本から来たばかりで、そんなこと言われたら、嫌かもね。」

この一言には唸ってしまう。
母国を離れることで、自分の国籍、人種、民族、文化、宗教などを、自分の個性として自覚しやすいのではないか、と。

いや、領土問題が残っているではないか。
そちらに話を向けようとした時には、
バッタ達は既に、もうどこかに跳んでいってしまっていた。

頼りになるのか、困ったことなのか。。。

それより、中国での暴動はますます大きくなっているらしい。
どうか、うまく沈静しますように。そして、間違っても台湾に飛び火しませんように。

秋の空は、あくまで澄んで青く拡がっている。






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