2017年2月19日日曜日

季節が巡って









そろそろ季節だろうか。
この時期を逃したら、また一年待たねばならない。急ぎ足になる。

逸る気持ちを抑えつけ、慎重に一つ一つ籠の中を確認。

香りがこちらまで伝わりそうな青々としたセロリ、泥のついた人参、形の違う不揃いのじゃがいも、瑞々しい生姜。

緑の小粒のライム、どこまで黄色いキュートな形のレモン。

どきん、と胸が大きく鳴る。

おっ!
濃い山吹色の、つんとしたとんがりがユニークな、レモンにしては丸く小さく、ライムにしては大きめの、ベルガモットレモンが山積みになっている。

思わず一つ手に取ると、独特の高貴な香りがぱっとあたりを舞う。

迷わずに紙袋に、黄金の粒を入れる。出会いは貴重。手にしたら戻さないことを信条としていることから、非常に慎重に気合いを入れて選び出す。

土曜はいつになく春の様な暖かな日となり、太陽が柔らかな日差しを投げかける車道をのんびりと進めば、助手席に置いた紙袋から幸せの香りが立ち込める。

一度もお会いしたことはないけれど、ラロシェルできっと今頃、ベルガモットを手にし、幸せな笑顔が溢れるキッチンを美味しい香りで満たしているであろう、密かに敬愛してやまない Fleur de sel さんのことを思う。お元気かしら。



さあ、先ず何を作ろうか。


リラックス効果があるという、幸せな思いに浸れるベルガモットの香りで、マドレーヌを焼こう。

ロッテルダムの長女バッタに食べさせてあげたい。

最近、更に昇進し、忙しさが一層増したマンゴの木が生い茂る彼の地で奮闘する彼にも持って行ってあげたい。

早く会いたい、という「早く」という形容詞は、実は曲者で、時間軸の捉え方は人によって違うし、時に、希望を表現するだけで、実現に結びつくわけでは決してないということを教えてくれた友人のことも、思う。雪深い彼の地で元気にしているだろうか。ベルガモットの爽やかな香りを届けたい。

とにかく忙しくしている者同士、相手を思いやる余裕などなく、このところすれ違いが多く、声掛け合うことさえ少なくなってしまっている大切な友人のことを思う。バターの豊かな香りとベルガモットの格調高い香りが、優しく心を包み、やわらかな笑みが顔中に広がるに違いない。

こんなに美味しいマドレーヌは初めて、と恥ずかしそうに告げてくれた長女バッタの友達のことも思う。レモンが入っているのですね!と嬉しそうにしていた。ベルガモットの香りも味わって欲しい。








春の日は限りなく優しく、ベルガモットの香りはますます穏やか。








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2 件のコメント:

矢田@医療職兼業トレーダー さんのコメント...

見ているだけで、匂いが伝わりそうです^^
応援しておきました。ポチッ

kookaburra さんのコメント...

匿名 矢田@医療職兼業トレーダーさん、今日は。
嬉しいコメントと応援、ありがとうございます♡
市場は活況ですね。FOMCでも予想以上に早い時期で金利の引き上げを見込んでいるとか。めちゃくちゃに思われるトランプ政権の政策が米経済を活性化させていくことに、眩暈を覚え、極端なナショナリズムが正当化されていくだろう世界の流れに、それでもグローバル化の勢いは変えられまいと思いつつも戸惑っています。今年のフランスの大統領選もどうなることやら。それでもベルガモットの香りは変わらずに人を和ませるのでしょう。
どうぞまたお寄りくださいませ。