2017年6月25日日曜日

カルダモンの香り








ある朝、時間を確認しようと携帯を見るとユーチューブでお勧めの番組が流れ始める。恐らく、適当に指が勝手に指示してしまったのだろう。普通ならすぐに消すところ、料理の手順であったことから、食い入るように見入ってしまう。

質素なキッチンには素材しか置いていない。紹介者は一言も発せず、テロップで簡単に材料が示される。英語と日本語。英語の番組に和訳を入れたのだろうか。ひよこ豆の袋を切って、水につけるところから場面は始まる。

ガラス瓶に入った沢山の香辛料。その中から、干した赤唐辛子を取り出し、数個枝から切り落とす。丁寧に種をとったものを小さなブレンダーに入れる。

それから、クローブを数個。小さなコリアンダーの粒を幾つか。カルダモンを3、4粒。そして、塩、粒コショウ。フェヌグリークの粒を小さじ1、パプリカをたっぷりと。これを撹拌。その後、ナツメグを半分ぐらい削り入れる。

香辛料の香りが、携帯の小さな画面を通して伝わってくる。

中学の頃は、シルクロードの意味が本当に分からなかった。コロンブスやマゼランが新世界を発見するに至った背景を。

今なら、分かる。鮮やかな色彩、香り、そして辛味。素材の持つ旨味を更に引き立ててくれる。ナツメグの実を削り始めると、高貴さがぱっと香り立つ。カルダモンの実を細かく砕くと、爽やかな香りが発散される。唐辛子の辛味は、僅かであっても、効果は抜群。辛さは真っ先に舌を襲うが、その後別の香りや味わいが続き、一品がもたらす味に深みを出してくれる。

さて、ひよこ豆を圧力鍋で5分程で炊き上げている間に、向日葵の種をフライパンで香ばしく煎る。ブレンダーで細かい粉にし、そこに柔らかくなったひよこ豆を入れ、レモンのゼストを削り入れる。絞り汁も入れる。ちゃんと茶こしを使っているところが憎い。青唐辛子の酢漬けを一つ入れ、塩、先程別途作った香辛料をちょっぴり、オリーブオイル、刻みニンニクを二片入れ、全てを撹拌。必要あれば水を入れて柔らかさを調整。そして、フムスの出来上がり!

勿論、直ぐに実行。

我が家にはフェヌグリークや青唐辛子の酢漬けなんてない。向日葵の種もカボチャの種を使おう。我が家の月桂樹も使おうではないか。

コリアンダーとカルダモンの粒を月桂樹と一緒に細かくしていると、爽やかで快活なパワーあふれる香りが満ちてくる。あまりの幸せ感に眩暈を覚える程。

自家製フムスの味に思わず微笑む。どうも病み付きになりそう。





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