2018年1月29日月曜日

贅沢は敵か、安物買いの銭失いか



気が付いた時には既に遅かった。
いつものポケットにある筈の携帯がない。慌ててオフィスに戻ってみても、乱雑に置かれた書類の山の上にも、ひょっとしてと思い覗いたトイレの棚にも、どこにもなかった。同僚が携帯の番号を押してくれたが、鳴るどころかすぐに留守番電話のメッセージの声が聞こえてきた。電源が故意に切られたのだろうか。

落としたのか。
その可能性はないことはない。

雨が降っていて、夕方からの学校での教師との面談に間に合わせようと急いで走ったから、ポケットから落ちてしまっても、聞こえなかったのかもしれない。
それでも、駅の改札の手前で気が付き、すぐに戻って道路を隈なく探したが、なかった。駅とオフィスの間は一本道。

ある筈のものがないということがピンとこなかった。オフィスの湯沸かし器の傍に置いたのかもしれない。落とすはずがない。いや、なくすはずがない。そう頑なに信じ、面談の時間に遅れると急いで学校に向かってしまった。


翌日、転がるように駆け込んだオフィスのどこを探してもなかった。
諦めるしかなかった。

前の週末にロッテルダムでバッタ達と撮った写真も、ノエルに皆で撮った写真も、マチュピチュ、クスコ、コルカ、チチカカ、なくなってしまった。バッタ達のコンサートのビデオもあったはずだ。それより、自宅の電話番号やバッタ達の連絡先でさえ携帯がないと分からない。

落ち込んでいる暇はなかった。とにかくSIMカードを無効にし、新たに購入する必要があった。幸いに保険に入っている。急いで電話をして、詳細を詰めているととんでもない事実が発覚してしまう。同じオペレーターで契約を継続していたが、何度も携帯自体は買い替えている。しかし、携帯の保険は書き換えていなかったが、オペレーターの方で変更手続きなるものを自動的にしてくれるものと思っていた。ところが、契約はもう数年前の旧型に掛かっているのみで、その携帯に対して保険料を毎月数年に渡り支払っていた。バッタ達の携帯についても然り。なんと。
泣きっ面に蜂。

とにかくオペレーターのところに駆け込む。すると、ポイントは未だたまっておらず、後二年間は待つべきとのアドバイスを受ける。その間は、廉価商品で対応するよう慰められる。

マダム、ブランドで携帯を買う必要はないのですよ。メモリーは増やせばいいのです。え?写真の質?これぐらいあれば問題ないでしょう。どうです?これはオペレーターの自社ブランドなのでお買い得ですよ。コスパの点では最高点です。

どうしてだろう。
安い商品を勧められると、断りにくい気持ちがわき上がってきてしまう。贅沢は敵。何も高価なスマホでなくてもいいではないか。

気が付くと、これまでよりも大型で、分厚めの携帯を購入していた。

我が家に帰って末娘に仰天される。ママっ!何しているの!
ひったくるように携帯を奪うと、色々なアプリケーションをダウンロードしたり、設定しながら、日本語表記の選択肢がないと騒ぐ。セルフィを撮りながら、クオリティーが良くないとなじる。

そうかぁ。
日本語表記なら、それ用のアプリをダウンロードすればよい。写真は、どうなのだろう。ピクセルの数字でいえば、そう見劣りはしない筈。

ただ、確かに、音質は良くない。そして何より、100%充電しても、午後には15%程度になり、家に帰る頃にはゼロになってしまう。夜帰宅中に電話もできない、メッセージも送れないとなると、会社で充電をする必要が出てくるし、困りものではある。

そして、使い勝手が実は良くない。恐らく、設定を変えれば良いだけなのだろうが、電話が鳴っても毎回暗証番号を入れないとすぐに対応できない、メッセージの返事も然り。

そうして、写真の出来がやはり気になる。自分に沢山の言い訳をして、なくしたものと同じ機種を遂には新たに購入してしまった。手にしてみて、その軽さに驚き、すぐに写真を撮ってみて、悪くないと思う。と、言うことは、私自身がさほど大した腕ではないということか。

数日しかともにしなかったが、愛着のわいた携帯を箱にしまう。目覚ましの音は優しく響いたし、コール音も悪くなかった。まあ、これも設定を変えればいいだけのことなのだろう。

本当のところ、新たに買う必要があったのか、ちょっとわからない。それでも、音声は明らかに良い。まあ、次回、遊びに来た家族や友人たちに貸してあげるのも悪くはないか。

無駄使いをしてしまった後味の悪さが若干残ってしまう。

そこで、ここに写真を掲載。さて、皆さんなら、どちらの写真に軍配を上げます?
どちらも、同じ機種で撮ったものかもしれない。それでも、敢えて選ぶならどちらを?











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