2019年2月5日火曜日

G線







今年が高校最後の年となる末娘バッタ。フランスでの進学は驚く程選択肢が多く、2年後のグランゼコールへのコンクールを目指すプレパ、大学の学部、グランゼコール所属の学部、専門学校、ビジネススクール、等々。そして単純に日本の様に一斉に入学試験があるわけではない。入試を実施する学校もあるが、大半は高校3年間の成績がものをいう。厳密には高3の1学期と2学期の成績。学校によっては、数学の点数しかみないと言われるところもある。高校時代のボランティア活動やスポーツ、芸術的活動に重きを置くところもある。

教育改革はマクロン政権の公約の一つでもあり、昨年に引き続き今年も高等教育機関への進学システムに変更があった。機会均等、生徒の希望重視などに比重が置かれている。全員にとって満足のいく制度とは、想像するだけでも実現無理であろうが、従来のシステムを新たに変えることは、どの世界でも困難を伴うもの。特に、従来の教育システムの曲がりなりにも成功者が政治家になり、官僚になっている中、自分たちの歩んできた道への反省を促し、これまでの力関係をも変えかねない改革となるのであるから、時間もかかろうし、一筋縄ではいくまい。

されど、教育こそが国力に繋がるとの強力なメッセージはこれまでも根底にあり、これからもある。

と、大袈裟な話の展開になってしまったが、末娘バッタにとり、これからの道を拓いていく上で切り札は多いに越したことはない。つまり、今こそ一番必死に点数を取るべき時期と言える。それは教育改革の真っただ中であろうと、なかろうと、そう変わりはあるまい。そんな自明なこと、親に言われずにも分かっている年頃。そして、そんなこと親に言われた日には、逆にやる気が削がれてしまう年頃。

だから、なのか。
この勝負の時期に、バイオリンのコンクールに出ると言う。

人は、時間の余裕がたっぷりある時よりも、切羽詰まっている時の方が効率よく、かつ、最大限の力を発揮できるのであろうか。そうかもしれないし、そうではないかもしれない。

コンクール2週間前には弦を新しく替えたく、しかも、フルで交換したいので、1セット買って欲しいと言われてしまう。出来たら、今のG線と同じ種類にして欲しいとのリクエスト付き。ちょっと高いかもしれないけれど、お願いします。そう言われてしまったら、そうか、そうか、と買いに走ってしまうのが親。

G線ねえ。そんな違いが分かるようになったのか。弾いていたら当たり前のことなのだろう。高ければ良いわけでもなく、弾く側の力量も当然のことながら大いに関係するのが楽器との相性。お店においてある一番高い弦を買っていったら、それはそれで逆に怒るんだろうな、と末娘バッタの顔を思い浮かべ、苦笑する。

帰り道、陽射しに柔らかさが感じられる。今年の春はいつもより早くやってくるのだろうか。






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