2014年7月13日日曜日

草原からの贈り物







野放し卵を4つ。卵黄とカソナードをしっとりと十分にクリーミーに泡立て、さっくりと小麦粉を混ぜ、しっかりと泡立てたメレンゲを入れ込み生地を作る。180度のオーブンで20分程焼き上げると、うっすらと黄金色のふんわりとしたジェノワーズが優しい香りでキッチンを満たしてくれる。

ここ数日の雨がそうさせたのか、小粒ながら、ぱあんと丸く張った苺たち。甘い香りにうっとり。意外に酸味が強く、甘みは控えめ。レモンを絞って、苺のクーリーをジューサーで作成。

苺のクーリーにふやかしたゼラチン板を入れ、さっと熱を通す。一方で生クリームにカソナードを入れ、泡立ててシャンティに。ゆっくりとゼラチンが溶け込んだ苺のクーリーを混ぜ込むとピンク色のバヴァロア生地が出来上がる。

ケーキの型に沿ってジェノワーズを切り取り、型に入れ、その上からゆっくりとバヴァロアを流し込む。冷蔵庫に入れて固めること一時間強。その間にミロワーズを。こちらは苺クーリーにゼラチンを溶かし込むだけ。固まったバヴァロアにそっと流し込んで、改めて冷蔵庫でしっかりと固める。

底が外せる型が最適なんだろうけど、手元になく、思い切って、一切れずつお皿に出して、一つずつをデコレート。




先っぽが尖った愛らしいフランボワーズは沢山のちっちゃなビズ。
山麓の朝霧の香りがするミルティーユは愛を囁く口づけ。
苺バヴァロアは口にとろける甘やかな思い出。
苺ミロワーズは熱い情熱を映し出し、
爽やかで澄み切った香りのラヴェンダーは緑の風を届ける。



お誕生日おめでとう。







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