2014年7月6日日曜日

紫陽花考







大ぶりな花の玉を幾つもつけ、今年も紫陽花が咲き誇っている。そして、今年も南に面した株の花の色と、庭の片隅で日光が当たりにくい場所にある株の花の色は、濃淡が違う。なぜゆえに同じ土壌で育ちながらも、その色合いが異なるのか。隅にひっそりと佇み、忘れられがちとなってしまう株の花の色と、日光が燦燦と当たり、鳥たちもひっきりなしに飛び交う庭に、どっしりと場所を確保している株の花の色の違い。


あぢさゐや
庭の隅にて
色濃くし


あぢさゐの
香り失くして
色眩し


あぢさゐの
色濃くなりし
雨に濡れ






紫陽花は香りがしない。だからなのか、黄緑色の粒の様な蕾の時から、がく片に色が付き、濃さを増していくといった変化が楽しめる。つい、濃厚な色に魅かれて、写真を撮っている自分に気が付き、淡い色合いの花にも目をやる。






先日、たまたま出会った二人の舞妓さんを思い出す。一人は凛とした爽やかさを持つ、初々しい女性。もう一人は落ち着いて、誇りを持って堂々とした艶やかさを持つ女性。非日常を求めるお客様に最高のおもてなしをすべく日々研鑽している彼女たちに、あどけなさこそあれ、既に一定の人生を選んだことへの辛さも、現世への未練も感じられない。

フランス人の女性記者二人のうち、一人はその気高い心意気に感銘し、生きた文化財と絶賛する。一方、もう一人は、同世代のティーン達を羨ましく思わないのか、自分の選択に後悔しないのか、と頻りに尋ねている。どうしても、舞妓の道を進むことにした彼女たちと共鳴することができないらしい。自分の知っている世界でしか物事を受け入れることができないのだろうか。それでも、必死に理解をしようと、細かな質問が飛ぶ。「赤」の意味、「稽古」の種類、「髪飾り」の由縁、「白化粧」の謎。「正装」をした彼女たちに、シンプルメークでラフな格好の記者はそぐわない。もう少し、記者であれば、下準備をすべきだったであろうのに、と思わずにはいられない。それでも、始終、二人の舞妓さんは背筋を伸ばし、気品を持って受け答えしてくれた。



「お姉さん」と慕ってくれた舞妓さんの年齢は、長女バッタと変わらない。
「京都文化、ひいては日本文化を世界に知らしめる使命を担っている」と言い切ってくれた彼女達に喝采!








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