2015年4月12日日曜日

突然湧き上がる希い







「今日はパスタを食べないと。」
同僚が思わせぶりに告げる。
「ほら、パリマラソンが日曜にあるからね。」

そうか。今年も挑戦するのか。
確か、昨年、40歳になった記念に参加したと聞いていた。若い頃はサッカーやラグビーをしていたのだろうが、今は特にスポーティとは思えなかった。強いて言えば、自転車通勤をしている程度か。でも、それも数百メートル程度の距離と聞いていた。そして、時々腰痛に悩まされていることは皆が知っていた。

42キロ。
途方もなく長い距離。一体、何時間掛けて走るのだろう。

果たして、良く晴れ上がった心地よい春の日。マラソン日和なのだろうか。暑過ぎるのだろうか。何となくそわそわして、SMSで応援メッセージを送る。

夕方、「ありがとう!辛かったよ。でも、満足している。」
そんな返事が届く。

そうか。完走したのか!
そう思うと、居ても立っても居られずに、ランニングを履いて外に飛び出してしまう。

誰も通らない日曜の夕方。
あちこちの木々にピンクや白の花が咲き誇っている。
ほんの数百メートルを走った程度で汗が沸々と頭から滴り落ち始めていることに気が付く。
走るということは、こんなに快いものだったのか。
身体中の細胞が心地よいリズムで揺れ動かされ、歓喜の叫び声を上げている。
よし、いつかパリマラソンを目指そうじゃないか!
かつて思いもしない希いが急に湧き上がり、可笑しくて嬉しくて飛び跳ねてしまう。

春か!







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