2015年10月21日水曜日

一日の始まり



時刻を確かめると、いつもよりほんの少しだけ早い。
メールを見始めると遅れてしまうかもしれない。
なら、ちょっとだけ早く出ようか。


ドアの鍵を開け、また丁寧に閉め、外を振り向けば満天の星空。
日はこんなにも短くなっていたのか。
蔦の葉の色だけでなく、頬を過ぎる朝の空気だけでなく、早朝の星空に、しっかりと秋の深まりを感じる。


バカンスで閑散とした通りに、シルバーペンギンが所在無げに佇んでいる。フロントガラスは結露しているが、まだ霜が降りたり、氷が張っているわけではない。


オレンジ色の街路灯がまぶしい程に、バス停までの坂道を照らしてくれている。


時間が十分あるのに、つい、いつもの通りに駆け足になってしまう。
ベッドの中に置いてきた温もりを振り切るかのように。


そうして、星空のことも、真っ白なフロントガラスも、まばゆい街路灯の光も、頭から消えてしまい、確かな重みで駆け上がってくるバスの中に吸い込まれていく。


一日の始まり。




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