2018年3月6日火曜日

海風






もう何回も行ったような気がしているが、よくよく考えると一回だけなのだろう。
明るい陽射しに海の風。
通りに連なるテラスからは、お昼からジョッキを片手に人生を謳歌する人々の賑わいが心地よく響き渡る。

ガウディの作品があちこちに楽しめるグエル公園。
サグラダ・ファミリア教会。確か入り口が工事中で、いや、あそこは、今でも建設中なのか。

バールで幾つもの種類のタパスをつまみながら、冷えたビールを味わう。
ガーリックとハーブが効いたマテ貝。蛸のフライ。
誰をも最高の気分にさせてくれる。

そう、そんな気分でいた時、隣でジョッキを傾けていた友人が真剣な顔で宣言する。
「もしも、これから僕の発言や行動で君を少しでも傷つけることがあれば、どうか許して欲しい。そして、分かって欲しい。それは僕の本意ではないことを。心の底から君を尊敬している。決して君を傷つけることも、悲しませることもしないと誓うよ。」

回りくどいながらも、すごいセリフじゃないか。
こちらはビールでハイになっている上に、賑やかなバールで美味しいマテ貝をつまんで、最高の気分になっている。
笑って相手の肩を叩いたのか、膝を叩いたのか、今となっては忘れてしまった。
言った本人もきっと今では言ったことも忘れてしまっただろう。

あの特殊な空間によって、言葉が紡ぎ出されたに違いない。
バルセロナでは、何でもありえる。
それが、バルセロナ。

そんなバルセロナに、長女バッタが大学の試験休みで遊びに行っている。
さて、彼女はバルセロナでどんな夢をみているだろう。



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