2022年1月7日金曜日

小糠雨

 




君からパリをとったら、何が残るだろう。


そんな趣旨のメールが大学の大先輩から届いた。自分自身にパリがあったのか、とむしろ驚き、考えてしまった。三つ子の魂百までではないが、みちのくの山間の農村こそが私の原点であり、そこから背伸びをして色んなことに挑戦しているといった風に自分自身を捉えていた。


一方、私から子供をとったら、残るのは空虚か。


土地よりも人間との繋がりが私を私たらしめているのではないか。最近は、男は、とか、女は、とか言うと、ジェンダー問題を何だと思っているのだと反発を食らうのだろうが、それを敢えて承知で言えば、男は土地との繋がり、女は人との繋がりを強く求めるのではないだろうか、と思う。異国の地で踏ん張る女性を多く見て来たからだろうか。


恐らく、大先輩が私を通してパリと繋がっている、そんな風に思っていたしたのだろう。私からパリを取った時、それでも人間としての魅力を感じていただけるよう、精進しよう。


天窓が優しい音を立て始めた。外は小糠雨か。



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