2012年1月6日金曜日

太極拳



知らない場所に行くと
どんなに遅く寝ても
何故か翌日は早く目覚め、
その町の朝を歩きたくなる。

台南の朝は爽やかで、
青空が広がっていた。

それでも
鍼の治療所の待合室で見た
テレビの天気予報通り、
臺灣にも寒気が襲っているようで、
吐く息こそ白くはならなくも、
ジャケットの襟を立て、
ポケットに入れていた手袋をはめ、
ホテルの前の大通りを、ちょっと早めの足取りで闊歩する。

ちょっとした広場に出ると、
ラジカセの音楽とともに、
師と思える女性を囲んで、
数人の男女がラジオ体操と太極拳の混ざったゆるやかな動きをしている。

それが当たり前かの様に、
輪の中に入って、
皆と一緒に動き始める。

ゆっくりと気が体内を巡り、
小鳥達の囀りが体中に取り込まれ始め、
爽やかになると同時に、
こんなところで皆と朝の運動している自分が、ちょっと滑稽になる。

思った以上に長く続いた運動は、
緩やかな音楽の終わりとともに終了し、
皆拍手をして師を称え、
あっという間に人々はいなくなってしまう。

もう少し通りを先に行くと、
朝市が立っている。

これだけの肉や魚を
買い求める人々が、
その地にいることが到底信じられない程、
どの肉屋も魚屋も、威勢良く肉を捌き、魚を下ろし、準備している。

大きなものから小さなものまで、様々な蜜柑が積まれている。
瑞々しい黄緑の実のナツメ、
ぽってりと大きな柿。
青菜、葱、香草。

活力溢れる市場を一巡りして、
バッタ達が目覚めたであろうホテルに向かう。
足取りも軽やかに。


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