2012年12月17日月曜日

心の緊張



これで今日、何度目のお茶だろう。
香辛料入りのブラックティー。
いつものお店で、何気なく目を走らせた嗜好品コーナー。
初めて見つけた香辛料入りのティーパック。
ひょっとしたら、
ノエルのパーティー用なのか。

その香りを味わう余裕もなく、
つい携帯を覗き込んでしまう。

メッセージは来ていない。

どうしてだろう。

最後に会ったときの様子を思い浮かべる。
最後にもらったメッセージを読み直す。

考えても始まらない。

一日が長く感じられる。

洗濯機を回し、
買い物をし、
軽くブランチをし、
洗濯機を回し、
掃除をし、
メールをチェックし、
洗濯機を回し、
集まりに出かけ、
戻ってくると、
バッタ達もパリから帰ってくる。

慌しく、バッタの父親とバッタ達の学業の話をし、
なんだか、嫌な雰囲気になり始めたところ、
長女バッタが泣きべそをかき、
父親が怒り始めた様子を何とか抑え、
話を前向きな展開に変える。

息子バッタのプレゼン能力の欠如の対策について一くさりあり、
末娘バッタに関しては、彼女のフランス語能力の補強について、
注文が出る。

まあ、分かっている。
我が家は日本語が使用言語。
バッタ達は仏語での会話こそネイティブだが、
やはり、何か欠けてしまうのであろう。
いや、
フランス人の父親としては、物足りなさを覚えるのであろう。
不安なのであろう。

そんなこと、分かっているだろう。
それを承知で出て行ったのだから、
バッタ達の能力うんぬんではなく、
環境を考慮し、
仏語のサポートが必要であると直接言ったらいいではないか。

ただ、
そのサポートを探すのも、依頼するのも、
私なのかと思うと、ちょっとうんざりする。
が、
バッタ達のためならば、
喜んでしようじゃないか。

そう前向きになるには、
私とて、ちょっとしたクッションが欲しい。

勝手に出て行った父親に、
言われたくない。

まあ、まあ。
そうカリカリするな、と
心では分かっている。

と、
息子バッタが後ろから抱き付いてくる。
彼なりのサポートなんだろう。

そうして、
漸く、話がまとまったところで、
今度は私の仕事の話となる。

つい熱が入る。
気がつくと、もう夕食の時間。
準備もしていない。

そそくさとキッチンに行き、
人参を洗い始める。

有意義な時間だったのか、
いらいらの時間だったのか、
よく分からない時間をなんとかやり過ごし、
かぼちゃと人参のスープ作りに専念する。

ちらっと携帯を覗く。
何のメッセージもない。

それからは、
バッタ達との夕食、
末娘バッタが明日発表をする内容のチェック、
長女バッタの国語の宿題のフォロー、
書類の処理、
と、
時間は瞬く間に経ってしまう。

そうして、
午後の集まりの内容を反芻し、
気がついたポイントを書き出し、
メールで意見交換をしていると
もう寝る時間に。

放り投げたベッドの上の携帯を
今日、もう何十回目になるのか、チェックする。

ああ!
一つ受信。

元気だったんだよね。
心配したよぉ。

心の緊張がゆっくりと解けていく。
弛緩。。。

すべてのことに感謝したい気持ちがじんわりと湧いてくる。



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