2013年12月12日木曜日

ウォンバットからのメッセージ



久しぶりに怒鳴ったからか、喉がヒリヒリしていた。理不尽な怒りだったかもしれないと反省するにも、既に導火線に火がついてしまっており、収める方も楽ではなかった。皿を黙々と洗いながら電話が遠くで鳴っている音がする。すぐに長女バッタが現れて、電話の相手を伝えるが、電話にでられる状況ではないと告げる。その時の彼女の目が真っ赤であったことに衝撃を受ける。怒鳴った相手は息子バッタと末娘バッタ。どうして、長女バッタの目が真っ赤なのか。

悶々としつつ階段を上がろうとすれば、でくの坊のように突っ立っているバッタ二匹が「ママ、ごめんなさい。」を連発する。いや、一匹はのうのうと階段に腰を掛けていたか。

いずれにせよ、無視。
とにかく、会話ができない状態。

お風呂に入りながら、ゆるゆると怒りが収まりつつあることを感じながら、遠い昔、母から怒られた日を思い出す。もう原因など忘れてしまったが、兎に角、母は黙々と沖を目指して泳いで行ってしまった。泣きながらその後姿を眺め、泣きながら、その姿が漸くユータンして浜を目指して泳いでくることを確認した時に覚えた安堵感。そして、母が水を滴り落としながら、誰も来ないから、どこまでも泳いで行かざるを得なかったじゃない、疲れたわ、と、漏らした、あの一言。とてもじゃないが、当時、後をついて泳いで行ける程の泳ぐ力もなかったが、恐ろしくて後をついていける程の勇気もなかった幼い胸で、ちょっとびっくりしたこと。ママは怒って行ってしまったのではなくて、本当はついて来て欲しかったのか、と。などなど。
親の気まぐれな気持ちなど、子供には分かるまい。親になってみて、漸く分かる、いや、分かるまいか。

こんな日は、早く寝てしまおう。
そう思って寝室に行くや、ベッドの脇にウォンバットのポストカード!
むむむ。
ひっくり返すとメッセージ。

『まま、
ままの大切なお誕生日パーティーを大台なしにして本当にごめんなさい。
自分でも、自分を許せません。
ごめんなさい』

末娘の部屋に駆け込み、ウォンバットの様に丸くなって蒲団を被って震えて泣いている、その姿を大きく抱え込む。




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