2013年12月18日水曜日

共感し共鳴する空間




ブランドではないのです。
我々はあくまで職人です。

そう言いきる彼からは、モノ作りの第一人者としての誇りがうかがわれる。


マルチローカルのスタイル。フランスの歴史と文化の中で育まれてきた価値を大切に、フランスでフランスの職人によって手作りすることにこだわりを見出している。そこに価値を見出していただけるお客様に対してサービスをし、提供する。

効率化、スケールメリット、マーケティングなど一切しない。

メゾンのエスプリをしっかりと持っている人々によって担われており、彼らの個性をも生かすやり方。従い、各店舗の装飾、トーン、取扱い商品も全く統一されていない。広告にしろ然り。しかし、それが自然ではないか。一人の人間が多様な個性を持っており、一言ではその人となりを説明できないように、メゾンも同様に複雑な個性を併せ持ち、見る角度によって全く違った顔があって当然。それが豊かさではないか。そう言って、均一化の味気無さを斬る。


更に彼の話は続く。

フランスは内面的な必要性に迫られ、自然とモノが変化してきている。

150年前であっても、その延長線上に今の状況が描ける。一方で、日本はドラスティックな変化を余儀なくされた。150年前と同じ流れのものが今あるだろうか。全てが西洋化されてしまい、江戸時代の文化の流れが途絶えてしまっている。つまり内部からの需要に突き動かされての開化を日本は見ていない。

東日本の震災があって、モノがなくなった時初めて日本人は立ち止まり、失ったモノについて考え始めている。これからは、お仕着せではない日本人にとっての本当の価値、必要なモノ、文化が生まれ出てくると思われる。


正に、夏目漱石が「現代日本の開化」に於いて論じていることではあるまいか。



外に高速道路を臨みながら、建物の一部だけ暗闇に蛍光灯がまばゆく放っている空間で、今静かに躍動している故郷日本に、30人が同時に思いを馳せる。






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