2021年5月6日木曜日

招かれざる客人

 





どうもこのところ態度が大きくなっている気がする。一心不乱に雑草取りや草刈りをしていた時、隣にいても追いやらなかったからか。どうやら甘くみられてしまっている。


今朝も、ドアを開けて外に出ようとしたら、ぱっと動く影。玄関のドアの下で寝ころんでいたらしい。その後、庭が見渡せるサロンのテーブルで本を読んでいたら、庭に出る大きなガラス窓の下で、やっぱり寝ころんでいる。一体どういう料簡なのか。


御馳走をお裾分けしたこともないし、おやつを出しておいたこともない。ましてや、声を掛けたりしたこともない。


庭には朝から色々な種類の鳥たちが遊びにくるし、そのうちにリスもやってくる。ハリネズミの家族もそろそろ顔を出す時期でもある。だから、時々庭で日向ぼっこをしたり、横切る分には、そうそう文句は言わない。


松ぼっくりが乾燥して崩れ、松の葉と混ざって、ふわふわになっている場所を、どうもどこぞと勘違いすることがあるらしく、そんな時には、見つけたら最後、大声で追いやる。ぽかぽかの太陽の下で、せっかく洗濯物が気持ちよく乾いている時に、変な匂いがしたら非常に頭にくるものである。また、以前、暗闇の中、門から玄関までの間を歩いていた際に、ぐにゃりとブツを踏んだこともある。


友人たちのほとんどは皆猫を飼っている。そして、皆口をそろえて、庭で用を足すことなどしないと言う。ほらやっぱり。皆、人の家の庭で何をしているんじゃないか。すると、今度は、また皆口をそろえて言う。他の家の猫が庭に来ないようにするためには、自分の家で猫を飼えばいいのよ、と。


はて、さて。


我が家にしょっちゅう顔を見せる猫たちは4匹。そのうちの、一番図体の大きい猫が、最近態度がでかくなってきているアイツ。図体が大きい割にはすばしっこく、ミラベルの木を登って、離れの屋根に上がってしまうから驚いてしまう。


蔦の根っこを一緒に掘り起こしてくれるのであれば、話は違うが、まあそんなことはしまい。とりあえずは、様子見としようか。庭のリラの香りがあまりにかぐわしいから、アイツだってうっとりとしているに違いない。そんな理由なら、いつだって誰だって大歓迎。





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