2012年11月2日金曜日

ひとりで迎える朝



電子音の目覚ましが6時を伝えるよりも
ずっと前から身体が起床のサインを送っていた。
冬時間に移行したばかりなので、未だ身体が覚えていないのであろう。

それなのに、
電子音を消してからも、爽やかな朝を満喫しようとの気持ちが湧いてこない。
疲れが澱のように溜まり、身体がだるい。
夢見が悪い日が続いているからか。
昨晩中、しとしと、しとしとと降り続いた雨音は、
子守唄にはなってくれてはいなかった。

それでも、と、
慌てて覗いた携帯の時間は69分。
拍子抜けする程、余裕がある。

ガラガラと音を立てて雨戸を開ける。
暗闇が広がっているだけなのに。

それでも、と、
バッタ達の部屋に駆け込み、
ガラガラと音を立てて雨戸を開ける。
主がいない部屋とは、これほどにも寒いのか。
南に面していて、陽が一番当たるからとマンゴとパイナップルを置いているが、
大丈夫かしら。
暗闇の中で、ピンと張っている葉を確認する。

と、何やら外が明るい。
最近引っ越してきた一家が、巨大な銀の外灯でも取り付けたのかしら、
一晩中点けっ放しにしてしまったのね、
と思い、
首を大きく捻って、光源を確認しようとする。

え。
まさか。

銀の光に照らされたベランダがくっきりと浮き上がっており、
その上には、
端が欠けている銀の月。





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