2014年10月20日月曜日

流れ星




小さな掲示版が白く光を放っている他は、星明かりが頼りの夜のバスターミナル。


一人で待つことは、ちょっとした勇気が必要。いつもは最終バスに乗り遅れまいと、人々が走ってきたり、疲れて泣きべそをかく子供の声が耳障りだったりするのに、その日は誰も現れない。


なんだか、世の動きに取り残されてしまったかのよう。


歩った方がいいのだろうか。そう思っていると、漸くヘッドホンをつけた若者がやってくる。大声で、最終バスはもう出たのかと言う。運行表によれば、取り敢えず5分後にはバスが来ることになっていると告げると、ギョッとした様子で見つめてくる。その間も話は途切れない。


変な若者は、すっとどこかに消えてしまう。


おかしな夜。


ほとほと歩こうかと思っていると、先程の若者が、女友達を連れてやってくる。


ああ、そういったことだったのか。ヘッドホンで音楽でも聞いているのかと思ったが、電話をしていて、通話相手への質問に、私が答えてしまったのか。


突然現れたかのように、バスが目の前に停まる。


一日の疲れを抱きしめて、明るい蛍光灯の中に吸い込まれ、
流れ星よろしく暗闇に消える。





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