青白い蛍光灯の最終バスから吐き出され暗闇を歩き始めると、すぐ先を何かが動く。ねずみにしては大きいと、ぼんやり思っていると、すぐ足元まで動いてくる。手のひらに乗りそうな小さなはりねずみ。
はりねずみさん。
どうかすれば、泣き崩れそうな不安定な心に、柔らかな思いがじんわりと広がる。
そうか。元気づけに来てくれたのね。
ありがとう。
『仕事で批判された時には、決して自分の性格を批判されたなんて思っちゃいけないよ。君はとっても素晴らしい性格を持っているんだ。君は素敵な人なんだよ。それを忘れちゃいけない。』
ありがとう。
何とか頑張るよ。
10月の末にしては暖かな夜。
暗闇のどん底から少しだけ這い出せたように思われ、足取りも軽く家路につく。

にほんブログ村
↑ クリックして応援していただけると嬉しいです
皆さんからのコメント楽しみにしています
ハリネズミさん、本当ですか!?すごく環境のいいところに住んでいますね。家で見かけるのはヤモリの兄弟です。ま、まさかくっかばらさん、お家に持って帰ってミルクあげているとか・・・。
返信削除あかうなさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。嬉しかったです。はりねずみさん、あの後どこへ行ったやら。急に寒くなったのですよ。もう、11月ですものね。どうぞまた遊びにいらしてくださいね。
返信削除