2021年3月15日月曜日

マヤの秘宝

 





新しい珈琲豆の袋をハサミで切った瞬間、

馥郁たる香りがパッと立ち上がる。


珈琲豆を挽いて、ミルの蓋を開けると、

芳醇な香りが解き放たれる。


至福のひと時。


「Trésor des Mayas」

「マヤの秘宝」


しかし、よく考えれば、かなり安直過ぎまいか。マヤ文明が栄えた地域で珈琲栽培が開始されたのはいつだろうか。スペインによる植民地化以降となろう。マヤの秘宝とするのであれば、それは、カカオ、チョコレートであろう。騙されたと、やや鼻白らんでしまう。


それでも豊かな香りはしっかりとそこにある。


マーケティング戦略にまんまと引っかかることも、

時には悪くはないか。

深みある甘い香りに包まれる。




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