2021年10月11日月曜日

鯵の三枚おろし

 





きらきらと輝いている丸く澄んだ目をのぞき込むと、吸い込まれそうになってしまう。久しぶりに今日は鯵にしよう。


何も手を加えてもらわずに、そのままのピチピチの鯵を二匹いただく。


うきうきと家に帰ると、まず出刃包丁を研ぐことから始める。

フランスに留学した最初の年、初めての買い物がマルシェでの研ぎ石だったことを思い出す。切れない包丁ほど悲しいものはない。そういえば、まな板も大きな木製を買ったのも、その頃だったろうか。


今年二十歳になる末娘バッタの誕生プレゼントに、出刃包丁も悪くないかなと思う。出刃包丁とは言わずとも、よく切れる包丁にしようか。


一通り丁寧に研ぎ終えると、鯵をまな板に並べてみる。

包丁に切れ味は良く、すっと身に刃が入っていく。


手際よく三枚におろし、切り身をバットに並べ、塩を振る。ほどよく身が締まったところを、綺麗に水洗いし塩を洗い落として、冷蔵庫で保存。


なんだか、プロになったような気分になってしまう。


切り落とした頭や中骨は別途冷凍し、別の機会にスープで楽しむことにする。


あとはお米を研いで、美味しく炊き上げよう。


出刃包丁様様。まな板も綺麗に洗って次の出番に備える。手の爪を労わりながら、今度は骨抜きを調達しようかと思案する。


外は秋晴れ。


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2 件のコメント:

  1. 大きな鯵だったのですね。鯵は小骨が多く骨抜きも大変ですよね。お刺身又はたたきになさったのでしょうか?下のバッタお嬢さんもう二十歳に 月日の流れを感じます。。3人ともそれぞれの道をしっかり歩いていらっしり頼もしい限り。
    お嬢さんへのプレゼントが包丁とはユニーク。刃物のプレゼントは関係を切ると言われますが次女にはこれまで2本も私の名前を刻んだ包丁プレゼントし貰いました。日本の諺通りに縁を切らないようにその都度小銭を一枚あげました。 私も包丁研がなくては。出刃包丁は重味と切れ味最高。先頃見かけないけれど鯵見つけたら購入したいです。こちらの鯵は日本のものに比べると淡白 でも美味しいですね。市場のお魚屋さんに聞いたのですがポルトガルの方々が大半のお客さんのようです。

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  2. fleur de selさん、コメントありがとうございます。
    刃物のプレゼントはやっぱり微妙ではありますよね。なるほど、5円を一枚用意しておくとよさそうですね。本人が持っているとは思えないので、私から先にお小遣いであげておいて、その後彼女からもらうようにしようかと思っています。( ´艸`)
    鯵はお刺身でいただきました。とっても美味しかったです。その日は鮭一匹の特売デーだったので、皆さん鮭を購入していたのですが、綺麗な切り身を作るために、魚屋さんが頭は気前よく落とすし、端は切り捨てるしで、見ていて本当にもったいなかったです。捨てるなら、お金を出すので、私に譲ってください、と喉のところまで出かかりましたが、抑えました。鮭のお頭、何十個も。また特売していることがあれば、思い切って一匹丸ごと買ってみようかしらと思っています。

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