2011年9月28日水曜日

後戻りはできない



「後戻りはできないのです。ユーロの崩壊はない。」

ギリシャのデフォルト危機が騒がれ、ユーロ圏からの脱退が噂され、ユーロの崩壊は秒読みなどと、まことしやかに世界のメディアで取り上げられている。

欧州、特にユーロ圏に実際に住んでみないと分からない感覚なのかもしれず、アジアやアメリカから見れば、欧州連合など夢物語に過ぎないのであろう。しかし、ノアの箱舟と一緒で、一旦乗り込んだのであれば、途中下船は叶わない。

東西ドイツが再統一することで、90年代ドイツは大いなる産みの苦しみを味わう。欧州も今、統一通貨ユーロの恩恵によるユーフォリアの時期を経て、新たなパラダイムのシフトが迫られている。

今ここでギリシャをユーロ圏から離脱させることは、欧州連合、統一通貨構想の破綻を意味する。


翻って、人生も同じではないか。

やり直しはできない。

人生は選択の連続であり、一度選んだのであれば、後戻りはできない。前に進むしかないのである。

勿論、以前選ばなかった選択肢を、今、新たに選ぶことはできるであろう。しかし、それは後戻りではなく、新たな選択なのである。

そして、その選択肢にしろ、以前と全く同じ条件ではないのである。



世界経済を個人レベルの人生観で斬るには、やや無理があろう。

しかし、世界経済から人生の真理を見出そうとすることは無駄ではないかもしれない。

エコノミストのプレゼンテーションに耳を傾けながら、そんなことを思ってみる。




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皆様のコメント心よりお待ちしております。

2 件のコメント:

  1. 世界経済からも人生の真理を見出そうとしてしまう人間が、世界を織りなしている。だから頑張れ!今こそ踏ん張りどころ。・・貴女に、世界に、大切な人に、そして自分に念じてる。

    ノアの箱舟に例えてる時点で、明るい未来を信じてる貴女がうかがえる。いずれ洪水がひき、鳩を飛ばす日がくることを確信している。

    来し方には、状況にのまれたbad choiceもあったろう。以前より悪い条件になるにせよ、それは新たな路、新たな時間。私達でアレンジしていく、手つかずの未来。行く末は前に開かれる。だから、拓いていく。

    1992年に調印されたマーストリヒト条約。夢物語を紡いでいくユーロに、どれほど驚き、希望を抱かされたことか。

    夢物語は、実現させるためにこそある。

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  2. 木蓮さん

    コメントありがとうございます。

    格調高き木蓮節で、数段グレードアップした内容に。

    『夢物語は、実現させるためにこそある。』
    いい言葉ですね。何度も声に出して繰り返しました。エネルギー充電!ありがとうございます!!!

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