朱色の革のローファー。甘ったるいレモンタルト。バウンティ。長いストレートの黒髪。ぱっちりとした目元。
バスの中で隣になって交わした会話。
星屑のように、きらめきながら、こぼれてくる思い出。
今朝、まだ夜の帳が開けやらぬ街を歩きながら、
コリアンダの香りのする常夏の地にいる彼女を思う。
そこだけぽっかりと明るいパン屋さんのショーウィンドーに、
ふっくらとしたバニラとチョコのマフィンが目に入る。
会いたい。
そんな思いが強く膨らみ、
気がつくと駆け足に。

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私が憧れるもの、でも手が届かないものを全部持っていたクッカバラはきらきらしてた。
返信削除いじけてる暇もなかったのは、クッカバラがあまりにスイートだったから。
今も同じように全力疾走してきらきら、でも甘いかおり。
大人のおんなの子だって夜通しベッドに転がりながらおしゃべりしたいよね。
私の中ではMuffinさんは、ふっくらな頬をしたティーンエージャー。
返信削除「君は雪のよう。
純白で、ピュアで、
そうして、冷たい。」
なんて、貴女から振られた某国の君から恋文をもらっていたよね。
実は華やかそうに見える姿からは想像もつかないほど、繊細で、控え目で、おっとりとしていて、古風なところがあって、そのギャップが新鮮だったっけ。
一年間一緒に駆け抜けてきて、あの時の貴女のことなら、多くのことを知っていると思っていたけど、
実はちっとも何も知らなかったんだなって、思い始めています。
あはは。ここで私が多くのことを語る前に、
早いとこ遊びに来てちょうだい。
待っているから。