2013年3月5日火曜日

セルビアならぬセビリアを想って





こちらはずっと雨だよ。
外套を持って来て正解。

長女バッタからSMSが届く。
息子バッタも末娘バッタも携帯を欲しがっていることは十分知っているが、
「必要ないわよ」、
の一言で済ませている。

末娘バッタは言う。
長女バッタばかりずるい、と。
ママといつだって好きなときに連絡が取れる、と。

彼女の置手紙を思い出す。
どこかに出掛ける時は、いつだって、手紙を残していく。
携帯なんか渡したら、
手紙を残すなんてことしなくなるだろうな、と思う。
当分の間は、携帯は持たせられないな、
溜息混じりに思う。

この一週間はパパとのバカンス。
さて、どこに行くって言っていたか。
ここ数日もらっている長女バッタのメッセージを幾つか見直す。

確か、スペインのアンダルシア地方ではなかったか。

Sévilleとの単語が目に入る。
フランス語表記に違いない。
セビーユ、、、セビリア、か。

ここで、途方も無く、郷愁の念に駆られる。
ただ、その切ない思いに、太陽の国スペインの地としての違和感を覚え、
改めてカタカナ表記で考えてみる。

セルビア。
そう、哀愁に帯びた響きは、バルカン半島の旧ユーゴスラビアが崩壊することで誕生した共和国の名前。いや、民族の名称であり、言語の一つでもある。

またやってしまったか。

カタカナ表記での記憶は落とし穴に陥りやすい。
いや、そんなことをするのは、私だけか。
流石に、キリル文字では覚えられないが、ラテン文字で表記すれば、
例えば英語ならSerbia、仏語ならSerbie。
これに対して、セビリアは、英語ならSeville、仏語ならSéville、そしてスペイン語ならSevilla。

そもそも「b」と「v」という決定的な違いがある。

こんな馬鹿な誤解をしたことを伝えても、
ラテン文字が記憶の半分以上をも占めるバッタ達には、
ママの苦悩はわかるまい。

それにしても、セビリアときたら、ロッシーニの理髪師ではないか。
確か、カルメンも、スペインが舞台。
オペラ鑑賞に、、、行くわけはないか。

そういえば、あちらのお菓子といったら、どんなものがあるのか。
と、そこまで思考がいって、
急に馬鹿馬鹿しくなる。

彼らだけの冒険なら、
疑似体験ではないが、一緒になって、その地で訪れたい場所、
味わいたい食べ物、
天気予報、
など、研究するところだが、
パパの家族と一緒の旅行となると、
考える気にもならない。

いや、
そんな僻み根性は情けないのか。

ふとセビリアの今週の天気予報を見てみると、
なんと、毎日、雨、雨、雨。
帰ってくる日曜まで、雨、雨、雨。

ちょっと可哀想になってくる。

長女バッタには、
「アルカサルのポストカードを買ってきてね。
セビリア名物のお菓子のお土産も忘れずに。」

そう、書き送る。

弱い日差しながら太陽の出ているパリのお天気を一緒に。






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