2013年9月22日日曜日

太陽と大地の恵み




いつの頃からか、鳥たちの鳴き声で、
実の熟し具合が手に取るように分かるようになってきている。
そして、今こそ収穫時と確信さえできてしまう。

今年は黄金の粒、ミラベルが不作。

昨年は、離れの屋根の上に登って、甘ったるい香りの中で、
ぱつんぱつんの実を何十キロと収獲し、
リキュールから、シロップ漬け、ヴィネガー漬け、ジャム、と沢山の瓶を作り、
カーブに保存。

一方で、昨年はちっとも実がならなかったクエッチが、
今年は枝が折れんばかりに大きな粒が鈴なりに。

ところが、7月になっても、8月になっても、
実は固く、渋いまま。
色合いも、今一つ。

9月に入り、
雨が降るたびに秋の足音が近づき、
朝夕冷え込むようになり、
頻繁に冷たい雨が降りしきる日が続くと、
なんだか、このまま冬に突入しそうで、
クエッチは熟さずに、その実を落としてしまうのかとさえ疑われた。

が、
ある晩、
鳥たちが余りに喧しい。
しかも、尋常ではない騒ぎよう。

時の訪れを悟る。

こうして、
曇りがちな空の下、試しに濃厚な赤紫の実を手にしてみる。
ぱつんとした重みが心地よい。
一口齧ると、爽やかなジュースがほとばしる。

大急ぎでボールを取ってきて、
手元の実から収獲。
気が付くと、梯子の上で背伸びをしながら奮闘している我が身。

どうして、ここまで熱中してしまうのか。

全く放置しているだけの我が家の庭にある木から、
こんなに美味しい実が得られる信じられない喜びを噛みしめ、
太陽と大地に感謝してもしきれない思いで、
全てを収穫しないと、申し訳ないとの思いで溢れんばかり。

この神聖なる儀式にも近い思いを
バッタ達と共有できないことを残念に思うも、
そこに悲しみを見出す以上に、張り切って梯子によじ登って、
ふらふらとしながらも両手を使って収獲に勤しむ我が身。

15キロ近くの収穫となる。

さて、先ずはタルト。





甘酸っぱい香りがオーブンから流れ出し、
そこにトンカ豆の高貴な香りを見出し、
にんまりとしてしまう。





収獲の喜びは、何ものにも代えがたし。







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