2013年11月18日月曜日

旅立つ姪に






二日続けての会議。
その前準備もあって、頭は朦朧としてしまっている。
そこに、珍しく、いや、恐らく人生初めての兄からの依頼。
彼の一人娘が高校留学に行くにあたっての英文書類の見直し。

一目見て、困ってしまう。
文法的には間違っていないが、なんとも無味乾燥な文章。
自己紹介文なのだが、行間から彼女の個性が香り立ってこない。
他に幾つかの設問に答えているが、留学を目指す動機など、正直、これではダメだと思ってしまう。

幾つか気が付いたことを書き送り、志望動機を日本語で書くように言ってみる。

暫くして、我が家の長女バッタと同い年の高校一年になる本人からメールが届く。
こちらが思わず背筋を正すような、しっかりとした格調高い日本語。
安堵の思いが湧き上がると同時に、いかに言語が難しいかを再確認する。

彼女の英文は文法の誤りはないが、あれでは小学生レベル。自分が高校生の頃、果たしてどんな英文を書けたか、全く持って覚えていないが、日本の高校生の英語のレベルが推し量られるということか。しかし、どうも話を聞くと、高校の英語の教師に添削してもらったらしい。教師としては、文法の誤りを訂正するのみで、それ以上の指導はお願いされていないし、彼の仕事でもないとの判断なのか。

それにしても、兄は彼女の自己紹介文を読んだのだろうか。あれでは事実の羅列に過ぎない。訴えるメッセージが感じられない。そういったことを指導してあげることが彼女の成長につながるのではないだろうか。思い切って、彼女になって、文章を書き始めてみる。が、どうしても続かない。材料がないことには、作品は仕上がらない。つまり、彼女の自己紹介文には、その材料が見当たらないのである。

性格はどうなのか。明るい。積極的。怖いもの知らず。きっぷがいい。姉御肌。竹を割ったような性格。楽観的。くよくよ悩まない。チャレンジ精神旺盛。自立心が強い。リーダー格。友達に悩みを相談されるタイプ。

問題があれば、宮沢賢治よろしく、飛んで行って解決しようと努力するタイプなのか。
いや、これは超お節介な私か。
或いは意外にクールで、皆のいざこざに巻き込まれないタイプなのか。
実は、ちょっぴり寂しがりやなのか、或いは、一人の時間を楽しめるタイプなのか。
趣味はポップを聞く以外に、ブログを書くとか、写真とか、何かないのか。読書が好きなら、どんなジャンルが好きなのか。映画はどうか。最近、心に残った作品にどんなものがあるのか。

勉強が大変で、それどころじゃないといったところが、今の日本の高校生の現状かもしれない。ただ、絵を描く、料理をするなど、もうちょっと具体的なことが知りたい。

留学先の家族に教えてあげたいこと。自分の住んでいる町のこと。良く遊びに行く、自分の好きな場所。山、川、滝、湖。

田舎から飛び出してくるティーンだが、臺灣、フランス、フィリピン、オーストラリアなど、海外経験は豊富。従って海外に行くことは、自分にとって自然なことなのか、或いは、思い切って飛び出すことなのか。一年間、家族を離れるのであるから、ものすごい決断があった筈。そのパワーの源は何なのか。憧れ、だけでも十分なのだが、それなら、何に憧れているのか。

日本語でいいから、先ずは自分の心に問い掛けて、自分の言葉にして欲しい。
英文に直す手伝いなど、喜んで、出来る限りのことはしてあげるから。

一年先の留学となるらしいが、彼女の挑戦と学びは、もう始まっている。





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