2021年8月15日日曜日

伐採のあと

 




草刈りを終えたばかりの大地からは、優しい草の香りが放たれている。


今年はミラベルもクエッチも不作。あの黄金の粒や紫の実が拝めないことは寂しい限り。ところが、ベリーにとっては当たり年だった模様。茨のような棘のある枝からベリーがたわわに黒く色づいている。ブラックベリー。


私が芝刈りならぬ雑草刈をしている傍で、息子バッタが手の付けられない程鬱蒼とした藪を伐採していた。以前だったら伐採した幹や枝はそのまま放置しっ放しだったが、いつのことからか、片付けやすいように幹を切り、枝葉を処理するようになった。そして、袋詰めまでする。


頼もしい姿に、嬉しくなってしまう。それでも、自分の体力が母親を上回っていることを意識しないような行動をとるので、閉口することもある。そんな時は、黙って作業を続けるのみ。いつか分かるだろう。それでも、変に気遣いされないことも、悪くない。


彼が伐採した後を見に行ったら、地面にブラックベリーがたわわに色づいている枝が置かれて残っていた。その隣に、ベリーを入れるにぴったりの小さな掌サイズの籠が二つ。もう巣立った後の鳥の巣。こんな小さな巣を使うのは誰だろう。ルージュゴージュ、コマドリだろうか。


何も言わずに鳥の巣を捨てずに置いておくなんて。なんと彼らしいことか!



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