日本での4ヶ月の研修を終えて帰ってくる末娘バッタを迎えに、空港に向かった。さすがにバカンスもそろそろ終盤のフランス。空港はバカンス帰りの人々でごった返している。COVIDで渡航が制限され、閑古鳥が鳴いていた2年前が嘘のよう。あれは、もう3年前になるのだろうか。
喉元過ぎればとは、よく言ったものだが、人間とは忘れることができるから、こうしてしぶとく生きて行けるのだろう。その意味では、お互い許し合って、妥協していくことは、生きていく上で、実に重要なことなのだろう。
最近は携帯の普及およびwifi環境の充実から、空港での出迎えも非常に楽になった。ドゴール空港の第2ターミナルはガラス張りなので、税関検査を終えて出てくる人々が見える仕組みになっている。ターンテーブルに荷物が出てくるのを待つ間、ガラス越しに再会の喜びを伝えることが出来る。
到着ゲートを挟んで、左右両方に同じだけの数と規模のターンテーブルが設置されているので、どちら側から出てくるのか見当を付けねばならない。思い込んで別の場所で待機して、出迎えの相手が既にゲートから出てしまったこともある。荷物を待っている人々の様子を観察し、日本からなのか、成田なのか、羽田なのか、判断しないとならない。
日本からの場合は比較的分かりやすいが、これが他国からの便となると、非常に分かりにくい。それが、最近は携帯で連絡を取り合うことで、間違いを防ぐことができる。
今回は、末娘バッタから、搭乗口がひどく混んでいたので、最後までのんびりと座りながら落ち着くのを待っていたが、待てど暮らせど混雑は収まらず、出発時刻ぎりぎりになってきたので焦ったところ、日本のラグビー代表チームと同じ便で、人込みはパパラッチだったことが分かり、慌てて乗り込んだとの情報を得ていた。どうやら彼女は最後から3番目の搭乗者だったとか。
しかし、パリではパパラッチらしき人々の姿は見られず、それが目印になる様子はなかった。それでも、ガラス越しに眺めていると、すこぶるガタイの良い人々の集団が目に入った。あっ!彼らに違いない。ターンテーブルで荷物が出てくるのを待っている様子だった。末娘バッタは未だ税関検査を終えていないので、彼らの方が先に出てくるであろうと推定した。
そこで、到着ゲートの真ん前に陣取り、いつでも写真撮影できる体制をとった。拍手をして歓迎しようか、とも思い始め、勝手に興奮してしまっていた。しかし、そんな人物は私一人。歓迎クルーも見当たらない。そういうものなのだろうか。ピンクの揃いのTシャツを着ている若者が数名、手持無沙汰気にカフェの前でたむろしていたが、彼らがそうなのだろうか。
そうこうしているうちに、ぱっとゲートが開かれ、満面の笑みを浮かべたグリーンのTシャツを着た末娘バッタが出て来た。思わず写真を撮ってしまう。照れくさそうな彼女。あはは。とんだパパラッチ。お帰り!
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