2011年10月10日月曜日

パリは決して裏切らない


ルーブルで紫禁城展をしているとのこと。中国の皇帝とフランスの国王をサブテーマとし、13世紀半から19世紀までの時代の中国帝政史を彩る皇帝たちを、フランス国王との交流を織り交ぜながら、追う。

教養を深めようとバッタ達を連れて日曜のパリに繰り出す。

霧がかった小寒い中ながら、アイシングされたデコレーションケーキさながらの凱旋門の上には、観光客と思われる人影がびっしりと見える。パリの都の見納めよ、と天候など気にならない人々が競うように上り詰め、どんよりとした空の下のパリを心に刻むのであろう。

いや、彼らにとっては、それはロマンチックな霧であって、肌寒さや、頬を冷たく打つ風は、むしろ肩を抱き寄せ、身を寄せ合う格好のシチュエーションをもたらしているのであろう。

パリは決して裏切らない。

シャンゼリゼ通りでは、Louis Vuittonの前でジョルジュサンク通りに沿って長蛇の列。ガラス張りのおしゃれに改装したプブリシスのカフェからシャンゼリゼを行き交う人々を眺めるよりも、Louis Vuittonのショーウインドウの前で写真を撮るほうに魅力を感じるのか。息子が、彼の友達が店内に入るのに随分待ったとの話をする。どうやら、入館規制をしているらしい。

シックな友達がいるねぇ。

息子がここぞとばかりに、その友達の母親が洋服にはうるさいこと、いつも質の良い服を着ていることを報告する。

でも、さすがヴィトンの服は着ないんじゃない?

黙ってしまう。

と、今度はクレマンソーのロンポワン手前でも黒山の人だかり。確か、タイエア(航空)がこの辺だったか。

と、娘がAbercrombieと言う。入り口でハンサムなモデルの男性との写真撮影が人気とか。

「時々、上だけ裸なんだって。」

思わずブレーキをかけそうになる。

紫禁城展も長蛇の列。息子がディズニーランドと一緒だとぼやく。それでもルーブル。待っている間、壁画や彫刻に目がいく。

と、「えー、何これ?」 場違いに素っ頓狂なチビバッタの声。

チェーンを引き摺る男性が豊満な女性に抱きかかえられ、苦しむ顔で必死に乳首を口に含んでいる壁画彫刻。

「ギリシャ神話だよ」。

あらぬ方を見ながら、長女バッタがつぶやく。

タイトルを見ると男は囚人である父。

「ギリシャ神話は変な話が多くて、僕は好きじゃない。」

フランス語の授業で学ぶギリシャ神話ともなれば、それこそチョークに塗れ、赤線が引かれ、綴りの試験で苦しめられ、好きにはなれまいか。


しかし、その後漸く観ることができた乾隆帝の肖像画など吹っ飛んでしまう勢い

パリは決して裏切らない。


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