2011年10月16日日曜日

今宵の夜空の星


涙。。。

いや、涙ではなく、目が潤んでいただけ。ぎょっとして、どうしたの?と聞いてみても、返事は、何でもない、だった。何でもなくないよ。

長女バッタ。

珍しい。いや、彼女はいつだって何でもないと言うタイプ。

二週に一回の割合でのパパとの週末。以前のように駄々をこねなくなったし、いつもは素直な長女バッタ。

土曜はバイオリンのレッスンがあって、私のレッスンの時にパパがやってきて子供達をパリに連れて行く。去っていくバッタ達を見ることは、いつまでたっても胸張り裂けん思いなので、敢えて練習に集中し、見送らない。

それが、今日の涙。

切なさが胸を締め付ける。

レッスンが終わって、急いでクリオに戻る。ひょっとしたらバッタの誰かが車に残っているかもしれない。枯葉敷きしめた山道に、クリオがひっそりと止まっている。日ごとに秋が深まるこの頃、気温はぐんと低い。風は吹いていないのに、心の空洞を風が抜けてゆき、ざわざわと湖面をざわつかせる。

走行中の携帯の使用は減点2ポイントと知っていながら、左手でメッセージを打つ。もう、彼らはパリに着いたのか。未だ車中なのか。 すぐに返事が来る。

「大丈夫だよ。ビズ(キス)。」 絵文字つき。

長女バッタが未だ23歳の頃。会社に出て行く私を玄関までついて来て、ママ、ママ、と一緒にいたがるその幼い手を振り切って外に出る。と、通りを出てから忘れ物に気がつく。慌てて引き返し、玄関を開けると、そこには、さっきあれ程ママと言っていた愛らしい顔はなく、すっかり別のことに夢中になっている我が子の後ろ姿が。呆然としたことを思い出す。

そうなんだろうか。

いや、そうでなくては困る。ママがいなくたって、自分達の人生を楽しまないと。

それでも、、、。

涙ぐんでも、そのことを言わない、いや、言えない状況に追い詰めてしまっているのか。そのことに愕然とする。

どんなに熱いお風呂に入っても、熱々のご飯を食べても、心の寒さは温まらない。

私の考え過ぎなのか。。。

今宵の夜空の星は冷たい光を放つだけで、何も答えてはくれなかった。


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